神奈川県日中友好協会から離脱1

政府は、新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言を本日全面解除すると報道されてます。

北海道や神奈川県で目安となる人口10万人当たりの感染者数の基準を上回っている中での解除です。

全般的傾向として減少しているとの理屈をつけていますが本音を言えばもはや我慢の限界という判断だと思います。

いずれにしても終息宣言ではなく緊急事態から脱したに過ぎないのですから困難な戦いは継続します。

私も本日付でとある団体を抜けることにしました。神奈川県日中友好協会です。我慢の限界でした。

県日中友好協会の理事を辞めるのと同時に会から抜けることにして既に手続きをしました。

中国の習近平政権が偉大なる中国の復権を掲げて世界へとその国力を浸透させていくこと自体は中国の判断です。

しかし日本の友好団体が中国の路線を一方的に良しとして中国の機関であるかのように振る舞うのはおかしいです。

日本として是は是、非は非としてきちんと意思表示することは協会の自立性を示すうえで不可欠だと思います。

ところが県日中友好協会が発する会報を見ているとそうした姿勢はみじんも感じられません。

それどころか中国一辺倒の研究者の言説をそっくりそのまま掲載している有様です。耐えられません。

新型コロナウィルス感染の発信源は中国武漢である可能性は極めて高いです。初期対応への疑念は深いです。

2003年のSARSの時と同様の中国の対応を再び見せつけられているようで誠に気分が悪いです。

絶対といってよいほど中国は自らの非を認めません。SARSの時も明らかに広州が発生源でした。

初期対応が遅れたために香港のホテルを拠点として感染拡大が始まってしまったのです。

今回も早期に警戒警報を発し全世界的対応をとっていれば今日の事態を招かなかった可能性があります。

しかし中国は自らの非を認めないばかりかいち早く感染拡大を抑え込んだと成果を誇っている有様です。

いくら中国共産党の一党独裁国家で国内向けに成果の誇示が必要だとは言えやり過ぎです。

こうした状況下にアメリカのトランプ大統領は対中国強硬路線をあからさまにとり出しました。

新型コロナウィルス問題が米中間の対立の最大のテーマに一気に浮上してしまいました。

日本としてはとてつもなく難儀な国際環境に準備なしにいきなり飛び込まされたようなものです。

日中友好万々歳とこれまで通りの姿勢で全国各地の日中友好協会が行動したとすれば愚かなピエロみたいです。

時代は変わり米中対立時代における日本と中国はどうあるべきかが最大の外交課題となっているのです。

最初でかつ際立って厳しい課題が新型コロナウィルスをめぐる対中国への対応だと思います。

県日中友好協会としてどう動くかは決定的な転機となるはずですが、そうした問題意識は見えません。

日中友好は大切であるとはいえ中国にずるずるベッタリは好むところではありません。

協会に所属していては自らの考えを主張しにくいので会を離れ自由な立場となることにしました。