神奈川県日中友好協会から離脱2

4月に中国の習近平国家主席の国賓としての来日が予定されてました。この国家行事にもろ手を挙げて賛成できません。

香港の民衆への弾圧や中国からの独立志向を持つ台湾・民進党の蔡英文政権への圧力に嫌悪感がありました。

神奈川県の日中友好協会に限らず全国の友好協会は来日大歓迎で何らかの歓迎の意を示すはずだったと思います。

無条件で万々歳をしている方々の気持ちがどうしても理解できないのです。中国一辺倒の研究者らの見解は特にそうです。

新型コロナウィルスの感染拡大で習近平主席の来日延期で嫌な気分にならずに済んだとほっとしました。

県の日中友好協会の理事職を辞め退会することができましたのでこれからは自由に発言し行動しても私の責任です。

新型コロナウィルスの感染拡大の本当の原因が闇に包まれたままですので解明無くして習近平主席の来日なしが本来です。

私は中国を叩けばそれでよいなどと思っている訳ではありません。言うべきことはきちんと言わずして真の友好なしです。

香港の暴動弾圧は行き過ぎです。民主的手続きを踏み権力の座にある蔡英文政権への圧力は台湾の民衆の自治を冒すものです。

1972年の日中国交正常化で日本は中国共産党の支配する中国をひとつの中国として認めました。

だからといって香港問題にせよ、台湾への圧力にせよ中国のやることに口出しするのは内政干渉の一点張りはおかしいです。

特に台湾については日中共同宣言で日本は中国の立場を理解し尊重するというところでとどまっています。

何でもかんでも無条件で了解している訳ではありません。自由や民主主義を守る国際的な常識が前提です。

全国各地の日中友好協会の中で香港問題や台湾問題というデリケートな問題に対し主張することはないです。

あくまでも日中友好万歳の国交正常化当時の気分が今なお引きずっています。国際政治の現実を踏まえてません。

この問題以上にデリケートな尖閣諸島の領土問題や南シナ海での中国の支配権強化もあります。

この厳しい現実に日中友好という美しいベールをかぶせてただ友好と言っていれば仲良くできると信じるのは間違いです。

神奈川県を始め日中友好運動をリードしている皆さんは高齢化が進んでます。過去の熱気で色眼鏡をかけたままです。

中国が強大な国力を身に着けてアメリカと覇権を争うまでに成長している現実を直視していないのです。

習近平時代になり偉大なる中国の復活を旗印にした段階で日本側の友好団体も方針を見直すべきなのです。

戦争で多大なる災苦を中国の民衆に与えたことに対する贖罪意識が日中友好運動の底流にありました。

もうひとつ先進国の日本が遅れた中国を助けて経済成長を促すことで戦争責任を果たそうとする優越感もあったはずです。

ところが中国の国力の増進は今や日本を圧倒する勢いです。贖罪とか優越感の前提は吹っ飛びました。

こうした状況下での民間レベルが行う日中友好活動とは何か、原点に立ち返って考える時期なのです。