神奈川県日中友好協会から離脱3

日中友好協会に所属していると足かせとなるのは香港や台湾の動向に関わることにブレーキがかかることです。

今開催中の中国の全国人民代表大会で香港の治安維持を目的とする国家安全法が成立しようとしています。

1国2制度の下で高度の自治を保障するとして1997年中国は、宿願の香港返還を実現しました。

20年余りが経過した香港の様相は一変してます。自由な意思表示は徹底して弾圧されようとしています。

日本で治安維持法が公布されたのは1925年です。この時から国家による強固な治安統制が始まりました。

共産党などの左翼勢力や自由主義的な考え方を持つ学者や文化人が次々と弾圧されていきました。

アメリカと覇権を争うまでに強大な国家となった現代の中国で戦争にひた走っていた時代の日本の法律がよみがえります。

神奈川県日中友好協会を始め全国の日中友好協会はこうした自由の抑圧に対し見て見ぬふりです。

あるいは中国政府の秩序優先の判断は正しいと見て支持している可能性も無きにしも非ずです。

この法律が成立すれば普遍的価値である香港の自由と人権は風前の灯火になる可能性が高いです。

政府の言うことを聞いて大人しくしている者だけに自由と人権を保障する国が世界に覇を得ようとしているのです。

日本と中国の真の友好を考えた場合指をくわえて見ている訳にはいかないのではないでしょうか。

日中友好を掲げる民間団体こそ声を上げるべきだと思います。中国国内の問題に対し政府は言いにくいからです。

台湾のWHO=世界保健機関へのオブザーバー参加問題も全く同様です。中国の対応は本末転倒甚だしいです。

中国の支配が及ばない台湾という民主国家があり、台湾は、新型コロナウィルス対応で目覚ましい成果を上げています。

台湾は新型コロナウィルス友好前の昨年12月末段階で流行の兆しをつかみWHOに警戒を呼び掛けています。

世界の流行を抑制できたかもしれない行動をいち早くとっていた台湾をWHOに招請し意見を求めるのは当然のことです。

この常識は台湾は中国の不可分の領土の一部だという中国の非常識によって阻まれているのが現実です。

命に係わる問題です。中国と台湾という二つの国家の存在を国際的に認めろと言っている訳ではありません。

際立って有効な対策をとっている台湾をオブザーバーとして招き意見を求めることすらできないのは異常です。

中国の非常識に対し断固抗議の声を上げるのが民間の友好団体であっても何らおかしいことではありません。

真の友好を求めるためには常識的判断からして言うべきことを言うのは決して間違っていないからです。

神奈川県日中友好協会を例に取りますと会報は日中共同で新型コロナに対処しようという美辞麗句が溢れてました。

私は愛想をつかしました。会を離脱して香港や台湾について自由に意見を述べる立ち位置を得ようと思ったのです。

神奈川県日中友好協会から抜けて足かせが取れましたので香港と台湾の問題に関わる手がかりを探します。