新型コロナウィルス対応の政治学28

政治学から対象がずれていることを承知の上で話を始めます。新型コロナウィルスは謎に包まれてます。

感染防止のため手洗いの徹底、マスク、ひととの距離をとることが再三にわたって注意するよう求められてます。

感染しやすい場所としていわゆる三密空間が取り上げられ、これを避けるよう繰り返されてます。

では普段の生活においてどこが一番危険な場所かというと意外な落とし穴があります。

横浜港に長期停泊していたクルーズ船内の客室を専門家が調査した結果をNHKが放送していました。

一番ウィルスが検出されたところはユニットバスの床でした。ひとことで言えばトイレです。

排出物と一緒にウィルスは排出されるのです。消毒をする場合にトイレは外せないということです。

ベッドの枕からの検出も言われてました。寝ながら口からだ液が出て枕につきやすいということになります。

枕の消毒にも注意を払う必要があります。こちらも盲点ではないでしょうか。調査の重要性を痛感しました。

私はヨーロッパで感染拡大が報じられた時、なぜイタリアなのかが不思議でなりませんでした。

しかも北部のミラノが中心でした。ナポリなどの南部地域に比べて先進地域で美しい町並みを誇ってます。

知人に見せてもらったドイツ在住の日本人研究者のドイツレポートの中に手がかりがありました。

イタリアは、中国との経済交流の強化に熱心で北部の繊維産業で中国との交流が活発化しているとのことでした。

ファッション先進地、ミラノ周辺で中国企業の進出が目立ち中国人従業員も増えているのです。

ハフィントンポストの3月19日号に 愛知県立大学名誉教授の樋泉克夫氏によるより詳しい分析が載ってました。

中華民族の大移動という歴史的視点で問題を捉えていました。いわゆる華僑と言って良いと思います。

中国人はビジネス欲が旺盛で世界中どこにでも進出します。そのマイナス現象がイタリアの感染拡大だというのです。

なるほどと思った反面、イタリア国内の中国人は多く見積もっても40万人ほどだということです。

日本に住んでいる中国人の数は74万人ですので分析が一概に正しいとも思えないのです。

それとそもそもアジアに比較して欧米の感染者数や死者数がなぜ多いのかもなぞです。

新型コロナウィルスはわからないことだらけです。日本において緊急事態宣言が解除されたとはいえ油断大敵です。

封じ込めることはできないことは明らかです。季節性のインフルエンザのような向き合い方を目指すしかありません。

当面は、各人が感染防止に心がけて爆発的な感染拡大で医療崩壊が起こらないようにすることが続きます。

いわば時間稼ぎです。その間にワクチンや抗ウィルス薬の開発を期待して待つということになります。

息の長い戦いを覚悟しなければなりません。3年から5年程度の中期戦略の立案も不可欠だと思います。

国民へ積極的に情報発信をして目指す方向を共有していくことが大切です。共に戦うということにつきます。

 

 

 

 

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