神奈川県小田原市、守屋新市政スタート2

小田原市の守屋輝彦新市長の強みは県と自民党にパイプがあることです。早速活かして挨拶回りを続けているようです。

神奈川県との関係は自身が県庁の職員であったのだし県議会議員も2期務めた経験があるので自信があることでしょう。

もうひとつの自民党とのパイプの方は県に対しては自民党県議であったので全く問題はありません。

課題があるとすれば国との関係です。自民党は政権政党ですので自民党を通じて国に働きかけることを狙っていると思います。

地元選挙区選出の自民党の牧島かれん議員を通じて菅官房長官を表敬したことに端的に表れています。

ここで最も注意を払わなければならないのはパイプがあるから、太いからと言って政策実現にはつながらないことです。

どのような内容の政策を実現したいかがまず先にあってこそパイプは活かせるという順番を間違えてはなりません。

パイプがあればおねだりすれば手取り足取り面倒を見てくれるなんてことは絶対にあり得ません。

政策を構想し実行するためのプログラムを組んでこそパイプを活かした陳情は功を奏します。

上記の作戦が取れた場合は、考えられないほどのスピードで一気呵成に政策実現にこぎつけることができます。

守屋市政にとってはパイプが太いことは織り込み済みです。どのような政策を構想し実現するかの工程表が必要です。

何が必要とされているかと言えば人材です。人材活用にも太いパイプを活かすことが大いに期待されます。

小田原市のスタッフだけを視野に入れた人事ではなく太いパイプを活かし国や県を巻き込んで大胆な人事を期待します。

とりわけ中央省庁との関係強化が必要です。緊急課題とされる人口減少や災害対応、国の力は不可欠です。

副市長や担当部署のトップに国の優秀な官僚をスカウトして小田原市行政と国との連携を強化してもらいたいです。

地方行政の総元締めの総務省、開発事業の仕切り役の国土交通省をはじめ経済産業省や農林水産省。

どんどん優秀な人材を持ってきてもらいたいです。小田原市政だけでなく地域全体の行政に刺激を与えるはずです。

小田原市立病院の建て替え問題は、医療行政を担う県の出番です。県から有能な人材確保が求められます。

県西地域の医療を考える際に決定的に重要となる課題です。守屋市長の人を観る眼が問われます。

実績を残したいと思うのならば最も基本となるのは人財です。人財を確保することに太いパイプを活かして欲しいです。

小田原の重大問題である人口増加を狙うための構想と実行計画、国の優秀な官僚にとっても挑戦したくてたまらない課題です。

小田原市は成功が約束されているからです。山間の人口激減の都市が対象ではなく交通至便の地での挑戦です。

小田原市の人口減少は全国的傾向だとしてあえて手を打ってこなかった市政運営で人口が減少していただけです。

優れたスタッフがきちんとした都市計画を打ち立て実行に移せば小田原市の人口が増えるのは確実です。