令和維新なるか!

明治維新をもたらした情勢変化のいの一番に挙げられるのは欧米列強の進出です。

幕藩体制のまま日本がバラバラになっていては欧米の植民地とされてしまう恐怖感がありました。

雄藩の下級武士が中心となり幕府を武力で倒し天皇を頭に掲げた中央集権国家を建てました。

1868年の維新直後の71年に廃藩置県を断行し革命は成功を収めました。

150年後の現代日本を取り囲む情勢の変化は同盟国アメリカの退潮と隣国中国の強大化です。

頼みの綱としてきたアメリカの揺らぎが顕著となる一方で中国はアメリカと競合するまでになりました。

日本周辺を含め世界中で米中間の対立が先鋭化し常に選択を迫られるような状況となりました。

これに加えて国内の社会経済情勢が激変しています。少子高齢化・人口減少です。

日本の体力がどんどん弱まっています。この状況下で国際情勢の変化に対応が迫られているのです。

更に新型コロナウィルスショックによる経済の落ち込みが日本の国力低下に拍車をかけそうです。

世界規模の気象変動による災害の頻発は毎年日本を襲い掛かり災害列島と化しています。

150年前よりはるかに状況は深刻だと言わざるを得ません。維新は待ったなしだと私は思います。

問題はどのようにすれば問題解決に導ける改革が可能となるかの青写真です。

坂本龍馬流に言えば「船中八策」が今ほど求められている時はないと思います。

外交や安全保障は中央集権的統一性が不可欠です。強力な政府の存在がなければなりません。

その一方で国内経済の均衡ある発展と大規模災害に対するリスク分散を同時に達成しなければなりません。

政府の任務を外交や防衛を中心とする国家の基本に関わる政策に集中することが必要です。

その他の政策は地方に任せることができるよう国と地方の体制の在り方を根本から改めるべきです。

私はいよいよ国会を含めた首都機能の移転と道州制に踏み出すタイミングが到来したと思ってます。

簡素で強力な中央政府と大規模災害に対応できる地方政府の誕生を目指すことになります。

30年かけて段階的に進めることが求められます。急進的に行うと国家が混乱します。

最初の10年の主たる目標は、北海道と沖縄の自治州化です。自立し経済の活性化を目指すべきです。

北海道は、ロシア、沖縄は強大化する中国と向き合っていますので政経分離です。

北海道と沖縄は経済最優先で人々の暮らしを向上させることがなによりです。

外交と安全保障面は政府が強力に推進することになります。安全保障の弱体にはつながりません。

本州と四国、九州の道州制は次の10年で実現を目指すぐらいで良いのではないでしょうか。

最終目標は、国会の移転と天皇遷都です。2050年には完了を目指す計画が欲しいです。

権力の中心と日本国の象徴が東京から移動する訳ですので令和維新に相応しいと思います。

国際情勢の変化と大規模災害に対応でき少子高齢化・人口減少に立ち向かう日本ができます。