東京発れいわ革命なるか

れいわ新選組の山本太郎さんが都知事選挙への立候補を表明し選挙ががぜん面白くなりました。

山本さんの政策は新型コロナを存亡の危機として捉えて東京から反転ののろしをあげるというものです。

そのためには手段を選びません。来年の東京オリ東京オリ・パラは中止です。

余ったカネと人員を新型コロナ対策に集中させるというのです。思い切りました。

東京の財政力から見て20兆円の独自の借金は可能でありまずは15兆円を充てるというのです。

都独自の対策として都民全員に一律10万円支給を実施すると断言しました。

東京駅や新宿駅で住む場もなく難儀している姿を見て今やらなくていつやると思ったと言います。

単純明快で情熱がこもった会見ぶりだと思いました。都の有権者の心を揺さぶりそうです。

山本さんは、俳優出身です。役者です。演じるのは得意です。決して悪いことではありません。

政治には台本を書く人もいればそれを演じる人もいます。ひとりで二役も別々のこともあります。

山本さんは恐らく後者でしょう。どなたかが書いた筋書きがあってそれを演じ切っているのでしょう。

役者ぶりが良くて台本の作者が想定していた以上の効果を表すことだってあります。

山本さんの政治家人生は常に良い方に転び続けて時代の流れを捉えてきたように思います。

都知事選挙は、一世一代の晴れ舞台です。どこまで徹底して演じ切れるか大注目です。

もし勝利するようなことがあれば東京発の日本革命の号砲が鳴ると捉えて良いです。

政策は弱者に徹底して寄り添ったものです。混乱はあるでしょうが断行すれば歓迎されるでしょう。

事業の継続が崖っぷちで明日の生活に困る人にとって東京オリパラよりも今の生活だからです。

山本さんは小池都知事は国とけんかしたかと問うています。格好つけているだけだということでしょう。

小池都知事はキャスター出身でどこか空々しいところがあると私は感じていました。

この弱点を山本さんは突いているのです。本当の本気でコロナ対策をやっているのですかと。

こういった踊り方は役者の山本さんの方が一枚も二枚も上手です。山本さんの面目躍如です。

小池都知事も山本さんも大衆に直接語り掛けて心をわしづかみにしようとします。

大衆迎合的なポピュリズム的手法です。しかし政策の基本線が異なります。

小池都知事は、新自由主義というか効率性重視の視点からの発想に重心があります。

山本さんは徹底した弱者重視こそが政治という視点からの政策の一点張りです。

同じ大衆迎合型政治と言っても中身には相当の開きがありますので選択肢となります。

立憲民主党や共産党などの支援で元日弁連会長の宇都宮健児さんが出馬表明しています。

山本さんは票が割れるとの批判を相当に意識していると思いました。政策より先に説明してました。

山本さんは、小池ポピュリズムに対抗して山本ポピュリズムで革命を起こそうとしている訳です。

票が割れるとか既存の政党からの声に惑わされることなく異次元の戦いをして欲しいです。