新型コロナウィルス対応の政治学34~都知事選3

在宅が多いせいかどうかはわかりません。ボーとしている時間も増えてしまっています。

SNSに投稿して二日連続で人の名前を間違えて記述しました。みっともないです。

昨日のブログでは熊本県知事の名前を間違えました。樺島知事ではなく蒲島知事が正しいです。

集中豪雨と格闘している知事の名前を間違えるなんて心より陳謝いたします。

チコちゃんに”ボーっと生きてんじゃないよ!”と叱られること確実です。

本日も都知事選挙の話をします。どうしても腑に落ちないのが山本太郎さんの不振です。

66万票弱で供託金没収ラインをわずかに上回った得票ですので惨敗と表現しても良いです。

私は山本さんは、少なくとも2位は確実で小池百合子都知事をビビらすことができるかもと思いました。

予想は全く外れは期待は幻想に過ぎませんでした。理由がなかなか思いつきません。

山本さんが衝撃のデビューを飾った2013年の参議院東京選挙区の結果を見てみました。

今回と同じ66万票あまりでした。定数5の選挙区の4番手で得票率は12%弱で今回より良かったです。

無党派で立候補し脱原発の一点突破で勝負を挑み当選したことは快挙と称賛されました。

山本さんは一気に時の人となりカリスマ性を身にまとうこととなりました。

俳優出身ですので演じ方は心得てます。有権者のハートを捉える技を会得したようでした。

昨年の参議院選挙では「れいわ新選組」という耳目を引き寄せる党を結成しました。

比例代表で220万票を獲得して障がい者2人を国会に送り込むことができました。

山本さん本人は名簿登載順が3番手でしたので当選できませんでした。縁の下の力持ちの役割でした。

この参議院選挙での山本さんの活躍は再び快挙と評価されました。幻想は伝説となりました。

比例代表選挙の東京選挙区でれいわ新選組がどのくらい得票したかを見ると22万票弱でした。

爆発的に票をとっている訳ではありませんでした。ここに今回の惨敗のカギがありました。

今回の選挙では小池都知事には自民と公明、宇都宮健児さんには立民と共産の票が流れました。

小野泰輔さんには維新の票が流れますので残りは実質的に無党派しかありません。

45%の人が選挙に行きませんでしたので無党派票と言っても限られてきます。

小池都知事対山本さんという無党派層の争いになったかといえばそうではありません。

出口調査の結果では小池さんに水をあけられています。結果的に山本さんは固定票に留まりました。

選挙結果は意外な結果ではなく勢力分布をほぼ正確にありのままに伝えていたのでした。

選挙はリアルです。状況を直接反映します。山本さんは幻想に溺れていたのでした。

神話と言ったほうが良いかもしれません。ありそうな甘美な物語に自分もはまったのだと思います。

しかし神話ですので現実には太刀打ちできません。超現実主義者の小池都知事にけ散らされました。

山本さんはまだ若いです。この程度の挫折に打ちひしがれることなく捲土重来を期して欲しいです。