ニッポン2050

今から30年後、2050年の社会を見てみたいと妄想するようになっています。

2050年が日本にとっても世界にとっても決定的な節目のように思うからです。

まずわかり易いのは人口です。日本の人口は2050年までには1億人を割り込むと推定されてます。

現在より2千数百万人の減少ですので社会保障や経済的ショックはかなりのものでしょう。

どう乗り切っているかこの目で確かめたいものです。但し自分の生命力が持つかどうかが問題です。

私の父親は町長を辞めた翌年71歳で急死しました。父と同じならば7年しか時間がありません。

2050年の日本の姿を見るなんて夢のまた夢です。諦めかけていたのですが希望もあります。

母は、今月誕生日が来ると98歳です。耳が遠いのと足が若干弱いですが頭はしっかりしてます。

新聞を読んだりして日々の社会の動きはしっかりと把握してますし過去の記憶もばっちりです。

自宅近くの施設に入所して用がある時は自宅か隣にある亡くなった娘の家に来てます。

母親並みの生命力があれば2050年の日本をしっかり見届けることができます。

母の血を半分受け継いでいるのですから可能性ゼロではないと信じて生きることにします。

私が2050年にこだわる理由はあとふたつあります。米中ふたつの大国のことです。

超大国、アメリカは、2040年代には有色人種の人口が白人を上回るとされてます。

日本の人口1億人割れと同様、アメリカ社会に大きな変化をもたらすことは確実です。

白人でアングロサクソンでプロテスタントがエリートといわれる構造がどうなるか見たいです。

より調和の社会を目指しているのか分断の社会で混乱が続いているのか注目です。

現在のアメリカ社会の人種や経済格差に伴う分断状況を見ると安定させるのは容易ではありません。

30年後のアメリカの国力は全般的には衰退の方向に向かているのではないかと見ています。

これに対しのし上がろうとする野心が満ち満ちているのが中国であるのは一目瞭然です。

かつての大漢帝国、大唐帝国、大明帝国を想起し偉大なる中国の復権を図ろうとしてます。

2049年が中華人民共和国が成立して100年の節目で中国はここを目標においてます。

日本は、いち早く近代化に成功し軍事力でアジアの帝国主義国家として振る舞いました。

第二次世界大戦で惨敗したのちは経済力を背景に立ち直り世界を渡ってきました。

人口の急激な減少は日本のこれまでの生き方は不可能であることを示しています。

頼りの綱としてきたアメリカは社会が分断し国力が衰退することが確実視されてます。

隣国の中国は逆に覇権国としてアジアに君臨しようとする方向が明確化してます。

日本はいったいどうなるのだろうかと心ある人はやきもきしているに違いありません。

元気さを保ち長生きして2050年の日本が希望が持てる国であることを確認したいです。

新型コロナショックで社会のあり方が問われている今こそ2050年の日本を考えるチャンスです。