神大講義inみなとみらい

昨朝、小田急線開成駅に向かいました。久しぶりの電車です。乗降客は戻ってきてます。

行先は横浜のみなとみらいです。ビルの11階にあるオフィスを目指しました。

メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパンの横浜事務所です。午前9時半到着。

会議室に迎えられました。港の景色が眼前に広がり開港の地だと改めて思いました。

大型のスクリーン、パソコン、カメラ、マイク全てが揃っていて簡易スタジオのようでした。

昨日は、この場をお借りして神奈川大学の政策過程論の10回目の講義を行いました。

今後は、大学がこのような簡易スタジオを持ちオンライン講義に備える必要があると思いました。

メルコはマカオやシンガポールなどを拠点にカジノを含めたIR=統合型リゾート施設を運営してます。

私の講義は、IRの横浜誘致という現在進行形の政策課題を賛否両論から検討していくものです。

推進する側の本陣に乗り込んで意見を聞こうと考えてメルコに申し入れたところ快諾でした。

応対して下さったのは日本法人の責任者の斎藤直人さんです。多彩な経歴の持ち主です。

事前にこれまでの講義の流れを話しカジノ反対の意見が市民の間で根強いことを伝えました。

斎藤さんは、データで数字的根拠を持って語り意識を変えてもらうと意気込んでました。

その言葉通り、熱いプレゼンテーションが1時間以上続き圧倒されました。

テレビ会議システムを通じて学生たちに流れました。学生もさぞかし驚いたと思います。

気合だけではありません。説得力あるデータが常に用意された上での熱いプレゼンでした。

依存症と犯罪の増加への懸念についてはシンガポールの事例を出して抑え込めると語ってました。

カジノについても利潤を生みだすためのエンジンであると率直に語ってました。

IRは、超一流のホテルや国際会議場が施設面積の大半を占めてカジノは3%以下です、

しかし利潤は80%を生み出すのでなくてはならない存在だと語ってました。

なぜ横浜なのかというとミナト横浜のまちづくりへの強い関心だということです。

IRを起爆剤にして横浜は日本に大きな変化を起こせると確信を持って語ってました。

斎藤さんが若者たちに熱く語る背景には日本の経済の低迷への危機感があります。

働く人が減り経済成長が横ばい状態が続きこのままでは日本の将来は危ういと見ています。

IRで挑戦し日本の経済への刺激を是が非でも与えたいと考えているとのことでした。

新型コロナでプロジェクトの前提条件が崩れたのではないかという意見があると聞きました。

斎藤さんは新型コロナは一過性の現象であっていつかは必ず元の状態に復帰すると語りました。

アフターコロナ時代を見据えてこれまでの投資計画を変更するつもりはないと断言していました。

IRはカジノだけではなく国際観光など幅広い分野の人材を雇用する場でもあると学生に呼びかけてました。

斎藤さんは私にメルコとの松岡修造だと話してました。熱血講義で質問の時間がなくなりました。