神大特別講義 箱根町役場で働く

昨日、2回目の特別講義を実施しました。神大のOBに登場してもらいました。

世界を代表する観光地、箱根で町役場職員として観光を担当している30歳の男性です。

色々と挑戦が出来て楽しいと言い切ってました。画面の表情を通じ充実ぶりが伝わってきました。

音声だけでなく画面も一緒に移せるテレビ電話会議システムの優れたところだと思いました。

Zoomと呼ばれるこのシステムの発達がオンライン講義を実現させたと言って良いです。

この男性はもともとは水泳の選手でした。大学レベルではトップレベルでした。

ただ、オリンピックを目指すにはもう一段実力が足らず選手継続を断念しました。

一念発起して挑戦したのが海外留学でした、ロスとニューヨークに2年間行きました。

英語と芸術を学びました。水泳に明け暮れていた生活が全く一変しました。

留学を決断したきっかけは英語が話せれば世界の人たちと交流できるという監督の一言でした。

帰国後、広告会社に1年間勤務した後、地方公務員に転じました。またもや挑戦です。

広告会社の勤務がハード過ぎたのでもっと自分の時間が持てる職場を探したということです。

観光立町の箱根町を選び就職しました。面接でこれまでの体験を存分に話しました。

海外からの観光客誘致の増加を狙っていた箱根町の採用方針にもピタリはまりました。

オンラインでの私とのやり取りを視聴していた学生から面接のコツについて質問がありました。

面接は、自信を持って何かを語れるものを持つことが大切だと助言してました。

逆説的な言い回しでしたが大学時代もっと遊んでも良いと語ってました。

色々な体験ができるのは学生時代だからこそだという確信を持っているからこその助言です。

質問した学生は、自分はこれと言って取り柄がないと自信なさげな様子の3年生でした。

まだまだこれからだと勇気づけていました。質問者も挑戦する気概が湧いたと思います。

箱根町も現在は新型コロナに翻弄されてます。ちょうど昨日は県の警戒アラートが発せられました。

場所によっては観光客の半分が外国人という地域もあって打撃は相当のものだということです。

直ちに解決できる課題ではないので耐えて新型コロナを前提にした観光を模索するしかありません。

我慢の時期です。神大OBの箱根町職員が強調していたのは挑戦というキーワードでした。

民間企業のスピードに比較して行政の動きは遅いところがあると率直に認めていました。

倒産するとかの危機感がないのでどうしてもスピード感が足らなくなってしまうと懸念してました。

様々な取り組みに挑戦することが大切だという姿勢が一貫していたのがとても印象的でした。

この男性のような前向きの職員が大勢いれば行政の雰囲気も一変するだろうと思いました。

さすが箱根町、素晴らしい職員を採用しています。最後は人財力が決めてですから。

この男性職員今日が結婚式。新装なった箱根宮ノ下の富士屋ホテルで挙げます。おめでとうございます!。