新型コロナウィルス対応の政治学37~東京感染爆発?~
東京都の感染者の増大が止まりません。昨日、感染者が366人と発表されました。
数字を聞いてふと小池百合子都知事の選挙での得票と一緒だと思いました。
得票の方は「万票」です。しかし感染者が得票の一万分の一なんだと妙に納得してしまいました。
小池都知事の記者会見の表情はさえません。声もどことなしに弱々しいです。
感染が増大していた4月前の時点とは別人のように感じます。皆さんはどうですか。
2018年10月の衆議院選挙で「排除発言」で自らが率いる希望の党が惨敗した後と似てます。
小池都知事の本質はテレビキャスター政治家ですので評価されないと元気がなくなります。
視聴率が上がる上がらないを気にするのと一緒です。現在は下向きであるのは間違いありません。
しかし私はこの状況は小池都知事がテレビキャスター政治を脱するチャンスでもあると思います。
カタカナ言葉を連発して格好をつけるのではなく真に困っている都民に寄り添う政治への転換です。
小池都知事のための政治ではなく都民のための政治へと次元上昇を果たせるかどうかです。
自分を捨てなければなりません。どんなに格好が悪くてもやるべきことをやる必要があります。
政府と都道府県との対応がちぐはぐになった原因は小池都知事の独走にあります。
財政豊かな東京都だけは休業補償を始め独自の対応策を打ち出すことが可能です。
小池都知事は都知事選挙の前に次々と繰り出しました。私はやっている感を振り撒きました。
この時、自分だけが目立とうとせずに財政が苦しい他の道府県に配慮していたらどうなったでしょう。
国・地方の協議の場において他の道府県のために東京都が率先して国と渡り合うべきでした。
ところがテレビキャスター政治家小池都知事は自分だけの見栄えを優先させてしまいました。
他の道府県知事の多くは、東京はいいよな~、カネが有り余っているからと思ったことでしょう。
都知事選挙で366万票を得て得意満面だった小池都知事に感染増大の波が襲い掛かりました。
選挙前に独自の財政支援策を打ち出してますので二の矢三の矢とは行きません。
さすがの東京都も金庫が心配になってきました。弱々しく行動自粛程度しか言えません。
「排除宣言」で苦境に陥った時は希望の党を放り出してさっさと逃げました。
今度は逃げられません。少なくとも366万の小池都知事に一票を投じた有権者に応えなければなりません。
見栄をかなぐり捨てて格好つけないで正直に誠実に都民と向き合って欲しいものです。
都としての喫緊の課題は医療崩壊阻止でしょう。これに重点を置くべきだと思います。
政府は、経済活動の活性化と感染拡大阻止の相矛盾する要求を国民に対し続けるでしょう。
東京都としてアクセルとブレーキを同時に吹かしている政府の姿勢にどう向き合うかが難しいです。
東京都はブレーキの方向に重心を置き政府との違いを見せるべきだと私は思います。
独自の財政支援策もひねり出してでも姿勢を明確化することが必要だと思います。