米中冷戦時代の到来と日本2

今日の早朝激しい雨音でふと目が覚めました。時刻は午前5時前でした。

アメダスのデータは小田原の観測所で午前6時までの1時間で15ミリとなってました。

昨今の状況ではこの程度の雨は激しいとは言えません。100ミリの雨は想像を絶します。

毎年のように襲ってくる集中豪雨は現実の現象となって現れますので実感がわきます。

もちろん新型コロナもそうです。目に見えない得体の知らないウィルスの恐怖に背筋が寒くなります。

ところが米中の対立の激化といわれても実感を持ってピンとくる人は少ないのではないでしょうか。

メディアでトランプ大統領と習近平主席の顔が大写しになり対立している報道はされています。

しかし両国の対立はあくまでも報道の中での出来事であってリアルには受け取れません。他人事です。

実際に何か事件が起こらないと対立は本当のことなのだと受け止められないのが通常です。

私は、世界中の人が米中対立を実感として感じ取れるような事態へと進んでいると思えてなりません。

最大の要因はトランプ大統領の大統領選挙での劣勢にあると思います。外に敵を求める状況です。

このままでは民主党のバイデン候補に敗れると思えばトランプ大統領は中国たたきを強めます。

アメリカの底流には反中意識が流れていますので火をつけやすく選挙に有利に作用するでしょう。

民主党のバイデン候補もやるでしょうからより過激化することは避けられません。

アメリカが苦々しく思っている中国の南シナ海への海洋進出阻止の行動に出ないとも限りません。

中国がメンツにかけて対抗すると小規模な軍事的衝突も十二分にあり得ます。

フォークランド紛争という事件を覚えているでしょうか。1982年イギリスのサッチャー首相の時です。

アルゼンチンとの間で領有を争っていたフォークランド諸島をサッチャーは軍事的に制圧しました。

愛国心を高揚させたサッチャーは支持率を一気に高め保守党は総選挙で勝利しました。

支持率低迷にあえぐトランプ大統領がサッチャー首相にならってことを起こさない保証はありません。

大統領選挙は11月ですので夏の終わりから秋にかけては危ない時期だと言えます。

もし軍事衝突が起こると、机上で考えられてきた話が実地に試されることになります。

集団的自衛権行使を実際に行うかどうかぎりぎりの判断が迫られ実行する可能性が高いです。

沖縄の尖閣諸島の価値が変わります。中国の海洋進出の防波堤的位置づけが強化されるはずです。

普天間基地の辺野古への移転問題は、対中国の海洋進出との絡みでの論議を深めることになります。

更には憲法9条の改正や自衛隊の位置づけの問題へと波及することもあり得ます。

日本の基本政策を考えるうえで一大事件だと言えます。ドタバタで決めて欲しくはありません。

災害対応、新型コロナ問題と同時進行で米中対立激化を国政の重大課題として位置づけることは当然です。

そして国民に問題提起すべきではないでしょうか。重大決定は国民の納得の上で行って欲しいです。