神大オンライン講義終了

私の不慣れのため5月の連休明けからドタバタで始まった神奈川大学でのオンライン講義終わりました。

何とかしのいだというのが率直な感想です。一方でオンライン講義の可能性も理解できました。

知人からZoomというテレビ会議システムの利用を勧められて触っていたのが功を奏しました。

ちょっとでもやっていなかったら拒否反応のみが出てこなせなかったと思います。

この手の新しいシステムは習うより慣れろです。利用してみると便利なことがすぐわかります。

一方、学生の方はというと何度もブログで書いてますが対応力が際立って高いです

みんなスマホ世代なので新たなソフトを利用することに対するアレルギーがありません。

さくさくと対応するのです。最初の数回の講義で学生たちの違和感のなしに驚きました。

問題はネット環境であったりパソコンやタブレットなどのデジタル機器を持っているかです。

スマホでテレビ会議の映像を見続けるのはしんどいです。パソコンかタブレットです。

通信環境が良くないと容量が重たい写真や動画を見るのに支障をきたします。

神奈川大学では全学生に5万円の特別給付を行いました。パソコンを購入するのには足りません。

学生たちにオンラインでも学べる環境をどう構築するかは大学にとって重大テーマです。

コロナが収束してもオンラインで講義を開設する機会は増えるのが確実です。

オンラインでのカリキュラムを別途組む大学も出て来るのではないでしょうか。

オンラインの利点は誰でもどこからでも講義に参加しやすいところにあります。

教える側にとっても同様です。パソコンと通信環境さえあればどこからでも講義が可能です。

ゲストを招くのが容易だという利点があります。大学のキャンパスに来てもらうよりずっと容易です。

私は講義で多彩なゲストを招くことができ講義を充実させることに大いに役立ちました。

今回の講義では、たまたま全ゲスト全員が横浜市内の方でしたが場所は問いません。

日本中どこでも外国でも全く問題ありません。通信環境さえあればワールドワイドです。

オンライン講義のカリキュラムが出来たならばゲストを招いての討論型の講義ができます。

大学の教室で講師が学生に教える一般的な講義より活発化する可能性も持ってます。

現在の日本の学生はなかなか質問が出ない傾向があります。指名しても遠慮します。

ところがテレビ会議方式ですと顔を出さなくても質問できる機能がついてます。

チャットという機能です。これだと結構質問が出て来るのです。意外でした。

講師とゲスト何人かが議論して問題点を明確化し、それについて学生に意見を求めることができます。

オンライン講義で大学の講義の新たな可能性を探っていくべき重要な方向だと思います。

新型コロナは様々な変化を社会に求めています。その変化の基軸のひとつはITの活用です。

オンライン講義を余儀なくされた大学がピンチの中からいかにチャンスを見いだすか知恵比べです。