酒匂川流域の首長の出番です!

今日も治水について書きます。菅官房長官の発言を受けて市町村の行動を促したいです。

菅長官は、「地方分権が良かったのかどうか」も含めて治水のあり方を再検討する考えを示しました。

「地方分権が良かったのかどうか」との発言は、明らかに国の関与を強める方向を示してます。

全国の地方自治体はこのチャンスを活かしてより安全な河川の治水を目指して行くべきです。

全国各地域の実情に合った形で河川管理の新たな仕組みを逆提案して行って欲しいです。

良い意味で競争です。新規性を求めるとしたら住民と密接な市町村からの問題提起です。

河川管理についてはこれまで国または県が前面に出て巨大都市を除き市町村はわき役でした。

これからの治水は住民も含めての総合的な治水としなければ強じんな仕組みとなりません。

市町村の出番なのです。我こそはと考える市町村は積極的に行動していくべきです。

私の地元の酒匂川流域は新たな河川管理体制を見い出すうえで格好な場所です。

流域の市町は一致結束して新たな仕組みの提案を率先してできる環境にあります。

神奈川県西部地域を流れる県管理の二級河川の酒匂川は上流の水源地域は静岡県です。

富士山の東端に位置する御殿場市に源流があります。箱根山や丹沢山の支流から水が流れ込みます。

そして急流河川です。水害の発生した熊本県の球磨川や山形県の最上川と同じです。

球磨川や最上川は国管理の一級河川ですので著名ですが酒匂川の暴れ川ぶりも負けてはいません。

ふたつの県にまたがる急流河川をふたつの県が管理するという特異な河川管理のあり様です。

これだけ河川管理の難しい河川ならば国管理の一級河川に指定されてもおかしくありません。

菅長官の発言はまさに酒匂川の新たな管理体制構築のためにあるようなものです。

水源地の御殿場市から河口部の小田原市に至る3市5町が直接の流域市町です。

支流を含めれば秦野市も範囲に入ります。これだけの関係市町が一体となれば強力です。

関係市町が国の関与の強化を河川管理者のそれぞれの県を通じて主張するチャンスです。

全国的に見ても十分に説得力のある主張となる地域特性を持っているのも有利です。

酒匂川流域は、富士山、箱根山、丹沢山といった著名な観光地を有しています。

秦野市を含めれば流域の人口は小田原市の19万人を筆頭に合わせて55万人超になります。

更に富士山噴火のリスクが叫ばれています。内閣府で今まさに噴火降灰の影響を検証中です。

酒匂川流域の市町が新たな河川管理の逆提案をする絶好のチャンスであることがわかります。

河口部の小田原市の行動がカギです。小田原市が中心となって関連市町に働きかけるべきです。

5月に市長に就任した守屋輝彦市長は、神奈川県の技術職の職員出身です。

自民党の県議会議員の経歴もあります。関連市町と県に働きかけて国に要望を出す最高のキャリアです。

早急に関連市町に働きかけ両県も入れて検討の場を設け行動に移るべき時だと思います。

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