真鶴町長選挙の公開討論会

真鶴町長選挙来月8日告示で13日投開票です。あと3週間、迫ってきました。

今月19日の夜小田原青年会議所主催で立候補予定者による公開討論会がありました。

いつもならばどこかの会場に聴衆も集まっての開催ですが動画で配信する形となりました。

討論会の動画を見た限りでは現職の宇賀一章町長の有利は動かないと思いました。

宇賀町長に対し町役場幹部職員の松本一彦さんが6月に出馬表明して選挙戦の火ぶたが切られました。

投開票まで3か月という時点で出馬に踏ん切りました。相手は現職ですので思い切った決断です。

ただし一対一の選挙は、風が吹くと何があるかわかりません。流れを注視していました。

なんと2年前に真鶴町に移住してきた北澤晃男さんが今月になって出馬表明しました。

現職に対して新人が2人となるとこれは明らかに現職有利です。批判票がばらけます。

現職有利が明らかな中での公開討論会です。3人の立ち振る舞いを注目してました。

宇賀町長は口下手です。論理的に立て板に水の説明をすることは全くありません。

それでも存在感があるのです。”文句あっか”という雰囲気が醸し出されていました。

最近は移住者が増えてきているデータを根拠にちゃんとやっていると語ってました。

顔つきからして元町役場職員とは思えない方です。親分と声を掛けたくなります。

今の政界で言えば自民党の二階幹事長みたいなタイプです。義理と人情の古いタイプに映ります。

対抗する松本さんは宇賀町長と全く異なるイメージを振り撒く元役場の幹部です。

54歳と現役バリバリでイケメン。格好いいです。私のイメージする真鶴町役場の職員とは思えません。

残念なのはイケメンにありがちですが迫力不足です。役場エリートみたいな感じです。

政治ははったりが絶対に必要です。押しの弱さは政策遂行に致命的であることがしばしばあります。

3か月で現職に勝ってみせると決断したはずです。狂ったような情熱を前面に出して欲しいです。

3番目の立候補者の北澤さんは訴えている中身は決して冷やかしではありませんでした。

真鶴町には都市部から優秀な人材が来ているのに人材を使いこなしていないと断言してました。

湯河原町の弟分みたいな存在になってしまっている真鶴町の現状を変えるべきだと主張してました。

本質を突いていると思いました。選挙期間中どんな主張をするのか楽しみです。

現職の3選が確実な状況であることを踏まえ宇賀町長に注文がひとつあります。

宇賀町長は過疎は恥ずかしくないんだと逆に有利な借金が出来るんだと再三語ってました。

この認識を改めて欲しいです。真鶴町のように恵まれた条件にある町が過疎になるのはおかしいです。

本来ならばもっと困難な状況にある町のために使うべきお金を真鶴が使ってしまっているのです。

過疎の有利な借金が使えるうちに未来に向け投資して脱却の礎を造ると宣言してこそ親分です。

3者とも真鶴をこよなく愛していることは伝わりました。誰が一番熱いか、競って欲しいです。