新型コロナウィルス対応の政治学43~未完の小泉進次郎の乱~

自民党総裁選挙の日程がすべて決まり14日両院議員総会で菅総裁が誕生する見通しです。

昨日菅官房長官の出馬会見を聴きました。肩透かしを食らった感じがしました。

14日に自民党の顔、16日には日本の顔となる人物の記者会見です。大注目でした。

この方に国家を任せたいという思いに駆られる会見ではありませんでした。

随分前からこの日が来ることを予想して練りに練っていたと想像しています。

何を語るのか。会見のインパクトを期待してました。テレビの前でうなってしまいました。

この件は他のお二人の立候補者の言動も詳細に見たうえでブログに書きます。

小泉進次郎環境大臣がちょっとした乱を起こしました。菅官房長官支持の流れが加速する前でした。

河野太郎防衛大臣が出馬するのであればという条件付きで支持を表明したのです。

小泉環境大臣は菅官房長官に動きは当然把握していたのにもかかわらず表明したのがみそです。

各派閥が雪崩打つ状況になる前にいち早く菅長官の地元神奈川の超有名政治家がノーを言いました。

菅長官にとっては内心不愉快であったことでしょう。表面上は聞いていないと答えてました。

結果的には河野防衛大臣が出馬しないことになり乱は未遂に終わりました。

さざ波は立ったと言えます。菅長官のアキレスけんは意外にも地元でした。

地元は必ずしも一枚岩ではありません。神奈川県連はいち早く党員投票を求めたことには表れてます。

小泉大臣は若手議員の代表格として党員投票を求める動きの先頭に立ちました。

しかしこれも実施されないことになりました。まだまだ力量不足を露呈しました。

政治は狂気の味付けが必要なのでもっと狂った姿を見せないと老獪な長老に抑え込まれます。

党員投票をいう主張は正論です。一般国民の世論も間違いなく後押しします。

若手議員の賛同者20人を集めて総裁選挙に出馬する構えを見せたらもう少し事情は変わります。

若くて選挙で落ちる心配はゼロの小泉環境大臣ならばこうした芸当はやろうと思えばできます。

正論を掲げて捨て身で行動する若きヒーローがいるということになり喝さいを送るでしょう。

自民党総裁選挙は、事実上総裁に確定した菅長官、国民的人気は一番の石破元幹事長。

かねてより総裁への意欲を示してきた岸田政調会長の3人で争われることになりました。

党員投票という旗印を失った若手議員たちは各派閥の指示に唯々諾々と従うのでしょうか。

新型コロナウィルス危機で政治は国民の目から見て本来の役割を果たせるか正念場に来ています。

将来を担う若手政治家たちは既成の概念にとらわれるのではなく正論を堂々とぶって欲しいです。

ただ口だけでなく行動で示して欲しいです。自民党総裁選挙は絶好のチャンスです。

一番望ましいのは既に述べたように若手議員で小泉環境大臣を担ぐことです。

できないのならば派閥の論理を超えてこれはと思う候補者を支援することも選択肢です。

何らかの思い切った行動をとり自民党内に変革の活力があることを示して欲しいです。