新型コロナウィルス対応の政治学47~玉木新党への期待~
昨日のフェイスブックへの投稿コメントで国民民主党と国民新党を間違えてしまいました。
読者の方から「国民新党は亀井静香先生の魂の政党ですよ!」とおしかりを受けました。
「魂の政党」と書かれたところに読者の方の国民新党に対する熱い気持ちが伝わってきます。
政党名は、立党者の魂がこもったものでおろそかにはできません。心よりお詫び申し上げます。
私が国民民主党と国民新党を間違えて書いてしまったのは思い当たる節があります。
合流新党の立憲民主党に参加しない国民民主党の玉木雄一郎代表のことが念頭にあったからです。
国民新党を立ち上げた亀井静香さんは玉木代表を高く評価しています。
一方で玉木代表の弱点も厳しく指摘しています。「寸止めではダメだ。」と語ってます。
亀井さんは東大の合気道部の出身です。寸前で止めるという武術の言葉を用いました。
要は、戦い切らないで手を引っ込めるという意味です。相手にとっては安心感があります。
政界の奔流を乗り切ってきた亀井さんの眼にはそれでは本物になれないと映ったのだと思います。
やるなら徹底しろということです。今回の合流新党をめぐる玉木代表の動きは本気さを感じます。
亀井さんの激励がハートに響いているかのようです。玉木代表は自ら試練の道を選択しました。
合流しないで玉木代表とともに国民民主党に残る国会議員は14人と伝えられます。
立憲民主党の方は149人ですので10分の一以下の政党となってしまいました。
それでも私は玉木代表に強い期待を寄せてます。改革中道の立場からの提言力にです。
新立憲民主党は昨日のブログで述べたように反対野党として生きるでしょう。
玉木新党の方は政府与党に対し政策提言をぶつける存在になって欲しいです。
菅政権が誕生すれば巨大与党の自民党を核に連立与党の公明党に加え維新が接近するでしょう。
この動きは政権の方向性をより右よりに引き寄せる推進力となります。
私は歴史認識や安保・防衛問題を始めタカ派的傾向が強まることを危惧します。
中道の立場からタカ派への極端な傾斜を抑制する政治勢力が不可欠です。
担えるのは玉木新党のほかにないと考えます。玉木新党の存在意義と言えます。
安保・防衛問題で独自色を打ち出して欲しいです。特に対中国政策についてです。
米中対立激化の中で中国とどう向き合うかは日本に進路にとって最大の課題のはずです。
しかし自民党総裁選挙でも野党合流新党の代表選挙でも真正面から論じられてません。
日本の政治が内向きで井の中の蛙であることを示しているかのようで残念です。
対中国政策の見直しというとタカ派勢力の専売特許となってます。これは危ういです。
過去の侵略戦争の歴史認識をきちんと持ったうえで中国の覇権主義的行動を批判する勢力が必要です。
玉木新党が進めるべき政策提言の中で中心となる極めて大切な旗印だと思います。
自民党や合流後の立憲民主党が逡巡しているうちに先んじて堂々と掲げて欲しいです。