全国的に地方議員のなり手がいないという課題がしばしばメディアに取り上げられます。

過疎に苦しむ高知県大川村では、有権者全員による住民総会の設置を検討し注目を集めました。

住民総会は地方自治法で町村に認められている制度で議員のなり手不足を象徴する事例です。

神奈川県西部地域は人口減少が進む地域ですので対岸の火事とは言えません。

松田町では昨年9月の町議選で定数12人で12人の候補者。無投票になりました。

しかし、その一方で変革の風も吹き出しています。いちばんの原動力は女性議員たちです。

人口4万人余りの南足柄市では昨年4月の選挙で女性議員数はひとりから4人となりました。

トップ当選は新人の綱島麻実さんで史上初めて2千票を超えました。

4位当選の岸本敦子さんは塾経営に関わりながらの挑戦でひと昔前では考えられません。

いずれも子育て支援や教育をテーマに実践活動を踏まえて市議選へと挑んでいます。

今年3月には子育てママさん議員の土屋由希子さんが湯河原町議選でトップ当選を果たしました。

その後の活躍ぶりはブログで何度も紹介しています。既成の枠にとらわれない行動がまぶしいです。

若い世代や現役世代の男性の挑戦も目立ってきました。こちらも変革の力として期待されます。

昨年4月の地域の中心都市、小田原市の市議選挙でトップ当選を果たしたのは30代の男性でした。

小谷英次郎さん、小田原高校の職員の経験だけが地元とのつながりで出身は鳥取県です。

地元意識が強い土地柄の小田原市で異質の候補者に対し大量得票が与えられたのは驚きでした。

現在、大井町で議会議員選挙が行われています。13日に投開票があります。

14人の定員に対し16人立候補です。世代がばらけていることに目が向きました。

30代ひとり、40代4人、50代3人、60代4人、70代4人です。

20代がいないのと30代が少ないのは残念ですが幅広い世代から出馬してます。

新人は6人です。女性は4人。変化を象徴している数字ではないかと思います。

私はふたりの候補者の得票に注目してます。ひとりは子育てママさん候補の重田有紀さんです。

南足柄の綱島麻実さんの選挙の手伝いをして経験を積み自らも出馬に踏み切りました。

綱島さんと同様に子育て支援の実践者です。現場を知っている強みがどう出るかです。

もうひとりは山崎真弘さんです。53歳の薬局の経営者で現役バリバリです。

山崎さんは地元のタウン紙に政策を掲載してました。町議選では珍しいことです。

地元を走るローカル線の観光を中心とする経済活性化について訴えてました。

会社を経営している者としての視点から行政への提言をしていこうという姿勢が見えました。

実態のないスローガンを掲げているだけでも地盤があれば町議選は当選してしまいます。

具体性のある政策を前面に打ち出しての町議選に挑む候補者は少数派です。

小さな町の町議選ではありますが見どころが詰まっています。私は注目しています。