続々々・”露木順一と名乗る者”の弁明

湯河原町議会の土屋由希子町議に対する懲罰問題は冨田幸宏町長の考えひとつです。

町議会の多数派は、冨田町長の意向を忖度して行動していると私には見えるからです。

町議会としての独自の判断に基づくのであれば戦う相手を間違えているからです。

町当局は、滞納者名簿の議会への提供は、議会の要請に基づいたものだとの姿勢です。

議会が独自の考えを持っているのであれば町当局に対し異議申し立てをするはずです。

議会の要請があったとしても提供するとの判断をしたのは町当局であるからです。

一方的に議会側の判断とするのは責任回避だと主張するのが常識だと思います。

そうしなかったのは冨田町長の意向を踏まえていると見られても致し方ありません。

冨田町長は現在4期目の町長です。神奈川県町村会長も務めています。

町村会の顔と言える冨田町長として土屋議員の存在は目障りだったに違いありません。

3月の町議選でトップ当選してから矢継ぎ早に冨田町政に楯突いています。

新型コロナ対策として打ち出した芸者のお座敷券に対しては3密をもたらすと批判しました。

続いてマスクの配布が遅れたのには”いまさらマスク”と手厳しい言葉を投げつけました。

決定打が、議会への滞納者名簿の提供でした。個人情報管理の在り方に問題ありというのです。

いちいちもっともで冨田町長としてははらわた煮えくりかえる思いをしていたに相違ありません。

そうした感情が滞納者名簿は議会の求めに応じて提供したという態度に凝縮されました。

議会の方で土屋議員を何とかしろと言い換えても良いです。議会は懲罰へと動きました。

この対応は、冨田町長の首を絞めることはあっても問題解決にはつながらないと思います。

土屋議員がいくら議会内で孤立しようとも戦く姿勢を改める気はさらされないからです。

徹底抗戦を表明しています。この新人女性議員の肚が太いところが現れています。

ダメなものはダメという態度をすぐに妥協しがちな男性議員は学んで欲しいです。

土屋議員は自信があるのだと思います。個人情報の保護を大切にする世論が強まっているからです。

この問題は湯河原町内の問題だけではなく全国の個人情報保護行政に広がる課題です。

土屋議員は仮に懲罰を受ければ逆手にとってその決定の不当性を全国に発信すると思います。

湯河原町議会と湯河原町にとってなかなか厄介な問題に発展することは言うまでもありません。

神奈川県町村会長としても歓迎できる事態ではありません。的確な対応が求められます。

私は土屋議員の指摘を攻撃として捉えるのではなく問題提起として受け止めたらどうかと思います。

これ以上問題を複雑化させるのではなくて大胆に妥協してこそ県町村会長だと思います。

議会への滞納情報の提供を当面取り止め、今後の対応方針を協議すれば良いのです。

冨田町長が矛を収める決断をすればこの騒動は自然と収まることでしょう。

問題を深刻化させずに町政の安定を図ったとして決断は評価されると思います。