足柄の歴史再発見クラブに強~~~い援軍

昨日、足柄の歴史再発見クラブの定例会がありました。ちょうど10人参加でした。

コロナの影響もあって寂しかったですが、中身は、充実していました。

イベントが次々と中止となったあおりを受けてクラブも目標が定まりません。

6月に近隣各市町の歴史団体の合同イベントが開催される予定でした。1年延期になりました。

1707年の富士山噴火後の酒匂川の治水に功績があった田中丘隅の足跡をたどっています。

今年度は田中丘隅が活躍した川崎宿、多摩川の治水の跡や丘隅が眠る寺院などを訪ねる予定でした。

こちらもなかなか予定が立たず今年いっぱい様子を見ることになりました。

できれば川崎市で田中丘隅を研究されている郷土史家の皆さんと交流を持ちたいです。

先方にご迷惑をかける訳にはいかないのでコロナが収まってくれるのを願うばかりです。

徐々に進んでいる取り組みがあります。『富士山と酒匂川』の英語版中国語版を作ることです。

80代半ばを過ぎ最長老の佐久間俊治元会長がリーダーとなって進めています。

私たち足柄の歴史再発見クラブではこれまで2冊の冊子を刊行しました。

2007年3月、富士山噴火300年の節目の年に足柄歴史新聞『富士山と酒匂川』を出しました。

昨年5月に直近の水害を始め近現代の記述を増やし新編『富士山と酒匂川』として刊行しました。

この2冊をコンパクトなダイジェスト版にして英語と中国語つけようとしています。

二か国語が加わりますので日本語を相当に削らないとページが文字だらけになってしまいます。

高齢な佐久間さんを元小学校教師の大井みちさんが強力にサポートしています。

簡略にするだけでなく絵画や写真を多くしてわかり易くする工夫を凝らそうとしてます。

英語は佐久間さんのご長男が一手に引き受けて下さってます。元国際金融マンで現在大学教授です。

中国語の方は中国語が堪能な高校教師にお願いしています。2人は力強い援軍です。

昨日の定例会でもうおひとり超強力な助っ人がクラブに参加されていることがわかりました。

これまでキャリアについてさほど関心を持たず知らずにいたことを恥じました。

元国土交通省の砂防関係の技官で筑波大学大学院の教授も務められた西本晴男さんです。

東京・杉並区のご自宅から1時間半かけて開成町まで来て下さいました。

私たちの取り組みに関心を持っていただきクラブに入ってくださいました。

さっそく西本さんに勉強会の講師をお願いしました。快諾して下さいました。

日本全国で記録的な集中豪雨が頻発する中で酒匂川の治水を懸念しているのが活動の原動力です。

これに加えて富士山噴火のリスクがあります。両者が重なったらと思うとぞっとします。

300年前の宝永噴火と同規模であっても地域開発が進んでますので被害は比べ物にならないです。

西本さんのお話をじっくり聞かせていただき基礎から学び直したいと思います。

コロナ禍の中、強力な援軍が次々と現れました。コロナに負けずに頑張る勇気が出ました。