湯河原町のジャンヌ・ダルク、懲罰受ける。

昨日のブログで紹介しました湯河原町のジャンヌダルクこと土屋由希子議員が懲罰を受けました。

滞納者情報を秘密会で町が開示したことを漏らしたとして謝罪を求められました。

土屋議員がこれを拒否したため新たな懲罰の動議が議会に提出されました。

一日出席停止ということです。議場に居座るわけにはいきませんので土屋議員は議場を出ました。

土屋議員は、決算に問題ありということで町当局を正そうとしていましたが質問できませんでした。

議会は土屋議員がルールに反した言動をとったためで身から出たさびというのでしょう。

土屋議員は秘密を漏らしたとする議会の理由を真っ向から根拠を持って反対しています。

過去の議事録に掲載されている内容を述べただけで秘密会の内容を漏らしていないと断言してます。

秘密を漏らしたとする議会の判断自体の正当性が揺らぐと出席停止の決定も根拠が無くなります。

懲罰に問題があるとなれば議会での質問という議員として当然の権利を奪われたことになります。

そもそも個人情報の保護が叫ばれている今日議会に滞納情報を開示すること自体が間違いだと思います。

正しいというのであれば町当局と議会は、その理由をきちんと示す責務があります。

一般常識に基づいて町に問い質したら秘密会の内容に関わるとして実質的な答弁はありません。

逆に議会は、この土屋議員の質問に対し懲罰を課すという行為に出た訳です。

議会が求めたという理由があるにせよ町による滞納情報の開示は問題があると私は思います。

また、議会は何のために滞納情報を求めたのでしょうか。何の意味があったのでしょうか。

全く明らかになっていません。町から秘密を示したもらって眺めていたのでしょうか。

議員一人一人が滞納対策要員となって密かに働いていたのでしょうか。

こうした疑問点を議会内で再検討する方が先決で土屋議員の処分を先行するのは本末転倒です。

臭い物に蓋をする行為としか言いようがありません。議論の場であることを忘れてます。

28日発行の日刊ゲンダイの記事も掲載されていたように騒動の核心は冨田町長にあると思います。

冨田町長が土屋議員の言動を好ましく思わずいることを背景に議会側の動きがあると想像します。

土屋議員を叩くことが議会の面子だけでなく町長の立場を守ることになるという判断です。

この判断は、冨田町長や議会側の思惑を超えて民意が動く可能性を甘く見ていると思います。

土屋議員は圧力をかけられれば折れるような議員でないことが今度の一件で明らかになりました。

土屋議員のことですから法律問題も含めて入念に調査し時間をかけて追及してくるはずです。

「思想及び良心の自由は保障されておりますので、陳謝文の読み上げはお断りさせていただきました。」

土屋議員はネットでこう述べています。冷静な言い回しの中になみなみならぬ決意を感じます。

恐るべき38歳の新人女性議員です。富田町長手を焼きます。覚悟しておいた方が良さそうです。