衆議院神奈川第17区情勢

神奈川県の最西部、静岡県と隣接する神奈川第17区、山あり海あり平野あり広い選挙区です。

2回挑戦し跳ね返されました。1996年の10月超大物河野洋平さんに挑みかかりました。

野党側が分裂したこともあり10万5千に対し5万9千、善戦でしたが遠く及びませんでした。

県知事選挙で敗戦した後2012年12月再び衆議院選挙に狙いを定め再挑戦しました。

またもや、みんなの党、民主党、日本未来の党、野党はバラバラになりました。

4万4千票で4位に沈みました。9万8千票を獲得し初当選したのが自民党の牧島かれんさんです。

牧島さんはこれ以後連続3回当選で今度の自民党役員改選で女性初の青年局長に大抜擢されました。

牧島さんは、既に当選2回の2015年10月に内閣府政務官に就いてます。

牧島さんの順調な歩みの背景には菅総理の多大な配慮があるように思います。

菅総理としてはおひざ元の神奈川県での支持基盤を着実に肥やしてきたのだと思います。

早い段階でいつの日かトップの座を伺う機会があればとの思いを秘めていたのかもしれません。

どういった事情があるにせよ牧島さんの支持基盤は盤石です。当選は揺るぎありません。

対抗馬は元職の神山洋介さんです。2009年8月の民主党ブーム選挙で初当選を果たしました。

その後は当落を繰り返しました。立憲民主党と国民民主党が合流し、ようやく足場が決まりました。

先月末に衆議院選挙出馬に向けて緊急集会を小田原市内で開催したとのことです。

出席者からの話しでは支持基盤のぜい弱さが伺われる集まりだったということです。

人数は200人程度、ゲストが実質的にはひとりしかいなかったというのです。

唯一のゲストは開成町の府川裕一町長でした。これには耳を疑いました。

府川町長は昨年4月の町長選挙で自民党にしがみついて32票差で当選しました。

以前は神山さんを全面支援していたのにひょう変としか思えない対応でした。

他には誰一人首長が来ていないのに出席したということは、再び神山さん支持に回るのでしょうか。

牧島さんの恩義をあだで返すと受け止められないか他人事ながら心配します。

その都度支持を変えるような府川町長がメインゲストでは神山さんも安心できないでしょう。

加えて神山さんには逆風が吹いています。共産党が公認候補の擁立を発表しました。

牧島さんの反対票が割れることになります。神山さんの当選はさらに遠のきます。

牧島さんで当選確実だということです。その牧島さんに私は要望があります。

小選挙区の衆議院議員は、地域からたったひとりしか選ばれていません。

自民党公認と言っても自民党だけではなく地域を代表する衆議院議員だということです。

党派を超えて幅広く意見を聴取し地域の代表として活動して欲しいと思います。

神奈川17区エリアは人口減少で活力低下しています。そこにコロナです。

極めて厳しい環境です。党派を超えて地域の緊急課題を拾い上げて活躍して欲しいです。