政界ことわざ集
政治の世界は、情念で動くというのが私の持論です。理論や理屈は後からついてきます。
情念の世界を表現するのは小難しい学術用語よりことわざのような言葉の方がしっくりきます。
「政界は一寸先は闇」という政界用語があります。何が起こるかわからないという警句です。
順風満帆な船出かに見えた菅政権、日本学術会議の会員人事で突如として大波に襲われています。
処理の仕方次第では菅政権の屋台骨を揺るがす事態に発展しかねません。一寸先は闇でした。
「火の無いところに煙は立たない」という言葉もあります。言い得て妙です。
政界は至る所ではかりごとが渦巻いてます。密談はそこはかとなく漏れ伝わります。
正確ではなくても当たらずとも言えども遠からずみたいに噂は伝わってきます。
永田町ほど謀議は頻繁ではありませんが地方政治においても同様です。開成町もそうです。
開成駅近くに3000平方メートルほどの公共用地があります。利用方針が決まってません。
小田急電鉄が駅周辺の区画整理事業を推進する際に公共施設建設のためとして町へ寄付したものです。
いわば塩漬けの土地ですので利活用を図るためには広く英知を集める必要があります。
ところが府川裕一町長は、独断で知り合いの社会福祉法人に売却する案を提示しとというのです。
数年前のことです。売却価格は坪当たり25万円程度だったと伝わっています。
実勢価格は40万円程度はしたでしょう。話にならない低価格の売却案です。
町当局内部の委員会でこの問題を協議した結果、この売却は適当でないとされたということです。
これで一件落着。話は終わったのかと思いきや再び売却案が浮上しているとのうわさが流れています。
今度はいくらで売ろうとしているかなど詳細は不明ですが同じ社会福祉法人だといううわさです。
町の正式の委員会で却下された話が復活なんてありえないというのが常識です。
開成駅は、昨年3月に急行停車駅となり駅から西に伸びる街路の建設という課題もあります。
開成駅周辺地域は今こそ大局に立って今後のデザインをしなければならない時期です。
3000平方メートルの公共用地を所有していることは多大なるメリットです。
駅前開発に民間企業の英知を集め成功させた岩手県紫波町の事例が参考になります。
町所有の遊休土地の利活用から紫波町の成功物語は始まっているのです。
町として先進事例を積極的に学び駅前通り線とセットで未来の開成駅周辺構想を描くべきです。
町公共用地を勝手に売却する方針を町長自らごり押しするとしたらとんでもないことです。
しかも売り先は知人の社会福祉法人…。事実ならば不明朗極まりないと糾弾されることでしょう。
私はあり得ないと今でも思ってます。噂のままいつの間にか消え去ると思います。
最後にもうひとつ中国のことわざを紹介します。「天網恢恢疎にして漏らさず。」です。
天の網は荒いように見えて決して漏らすことはないという意味です。悪事はいつかばれます。