1975年4月、大学に入学した私は、ソフトボール部に入りました。

同じ部の友人と話が合いました。ともに岩崎宏美ファンだったのです。

音痴の私と違って彼は歌が上手く歌唱力のある岩崎宏美の歌を歌いこなしてました。

はっきりと時期は覚えていません。コンサートにふたりで出かけました。

港区芝の郵便貯金ホールでした。後ろの方の席から岩崎宏美さんの歌に聞きほれてました。

デビュー曲の「二重奏(デュエット)」に続き2曲目の「ロマンス」が大ヒットでした。

ちょっとした間が出来た時に小さな花束を持って前に進み岩崎さんに渡しました。

結構ドキドキするものです。その後、人前に立つ仕事をする訓練のひとつだったかもしれません。

当時は、岩崎さんの歌ばかりに注目が行ってどなたが作った曲には関心がありませんでした。

「ロマンス」が天才ふたりが作った曲だったことを知ったのはずいぶん後です。

作詞阿久悠、作曲筒美京平。日本を代表する作詞家と作曲家の曲だったのです。

ミーハーだった私が恥ずかしい限りです。思い返すと微笑ましく懐かしくもあります。

阿久悠さんは2007年、筒美京平さんは、つい先日7日に死去されたと報じられました。

しかし名曲は廃れることはありません。名曲としてのDNAが宿っているのでしょう。

DNAを刺激するとすぐに別の魅力を花たち始めるから不思議でなりません。

ロックシンガーの宮本浩次さんが岩崎さんの「ロマンス」を歌っているのを聴きました。

NHKBSPでほかの歌手の曲を歌う「カバーズ」という番組に宮本さんが出演していました。

ロック風の「ロマンス」に圧倒されてテレビ画面に吸い込まれるようでした。

「あなたお願いよ 席を立たないで 息がかかるほど そばにいて欲しい」

この出だしの歌い方が衝撃でした。美しく透き通った声の岩崎さんとは全く異なりました。

ロックシンガーらしい激しい歌い出しです。宮本さん独特のからだの動きもあります。

これは別の曲に生まれ変わったと思いました。ビデオを録りましたので何度も聞いてます。

編曲は、日本を代表するプロデューサーの小林武史さんですので小林さんの力量もあるのでしょう。

「ロマンス」は、今から45年前、田舎の育ちの私が東京に下宿するようになった時の名曲です。

ロックシンガーによって新たな命が吹き込まれたと思うと愛おしいような感慨に囚われました。

先日亡くなった筒美京平さんの曲といえば思い出がもうひとつあります。

太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」です。松本隆作詞、筒美京平作曲です。

松本、筒美のゴールデンコンビの作品です。こちらも私が大学1年の時に発表されました。

太田裕美さんのコンサートにも出かけたことがあります。場所は、東京都下のどこかでした。

大学の友人ふたりと計3人で出かけました。太田さんの甘ったるい歌声耳に残ってます。

大学生の頃、結構歌謡コンサートに出かけていたことを思い出しました。勉強しなかったですね。