節目の年から日本の危機を考える

今年は第二次世界大戦勃発のため幻に終わった東京オリンピックから80年の節目の年でした。

新型コロナウィルスのパンデミックのため開催が1年延期となりました。

新型コロナのまん延は封じ込められていません。ワクチン開発が間に合うのかわかりません。

東京オリパラは、呪われたかのようです。来年開催できるかどうか依然として微妙です。

来年2021年3月11日は、東日本大震災から10年の節目となります。

巨大津波からの地域の立ち直りは防潮堤の建設や住宅の移転工事が進んでいます。

人が戻っているかというとかつての賑わいを取り戻すまでには至っていません。

放射能という見えない恐怖と戦っている原発事故の後始末の方はまだこれからです。

原発ごみの中間処理施設の建設が進みつつありますが土地の買収はまだ終わっていません。

30年をめどに最終処分地に移すのが国の方針です。北海道の2自治体が調査に手を挙げた段階です。

福島第1原発内の汚染水を海洋投棄するかどうか最終段階を迎えています。

福島原発の事故により全国の原発の多くが休止したままで推移しています。

原発のごみを再処理することで循環させる核燃料サイクルが堅持できるか瀬戸際に来ています。

逃げずに国民的議論が不可欠です。全国民の納得の上で進めるべき課題です。

2022年は、沖縄返還と日中国交正常化から50年の節目の年です。

沖縄と日中関係は密接不可分です。中国は沖縄の尖閣諸島を取り戻す方針を明言してます。

尖閣諸島の位置は中国の押し進めている海洋進出の出入り口にあたります。

中国は、尖閣の奪取に向けての動きを止めることはないでしょう。

領土問題が日中関係に突き刺さってます。日本としての戦略を確定しなければなりません。

2023年9月1日は、関東大震災から100年です。帝都が震災後の火災で焦土となりました。

今週土曜日、足柄の歴史再発見クラブの定例会があり、関東大震災の特別講演があります。

講師は、元国土交通省技官で元筑波大学大学院教授の西本晴男さんです。

西本さんは私たちの活動に興味を示し会員となっていただきました。

講演は、開成町民センターの2階の中会議室Bで午後7時めどから始まります。

ご興味のある方はご連絡ください。ぜひ一緒に関東大震災の実態と教訓について考えましょう。

首都直下型地震、東海・東南海・南海トラフが震源の大規模地震の発生があり得ます。

特に後者は、東日本大震災と同様に巨大津波の襲来が予測されています。

完全防御は不可能です。人命を守るために逃げることを最優先に考えなければなりません。

このほかにも日本は、人口減少・少子高齢化という一大社会変化に直面しています。

毎年のように記録的集中豪雨も発生し河川の氾濫土砂崩れが相次いでいます。

節目の年から日本の今後を考えただけでもいかに危機に瀕しているかが痛いほどよくわかります。

安閑としてはいられません。特に政治家の皆さんは危機感を人一倍持つことが求められてます。