亀井静香氏が吼えた

19日横浜駅前のホテルで神奈川新聞社が主宰する「神奈川政経懇話会」がありました。

ゲストは前衆議院議員の亀井静香さんでした。意気軒昂、吼えまくってました。

講演のテーマは「米・中・露の世界戦略にどう対応するか」という大上段そのものでした。

亀井さんは庶民でもわかる語り口調で一刀両断に斬ってその上で大胆な対応策を示してました。

官僚の作文を読み上げる政治家ばかりが目に付くようになってから久しいです。

亀井さんのような言い回しが出来なくなっているのです。小者が多くなったということです。

政治家としての確信を持ち、自らの発言には責任をとる覚悟がない限りできる芸当ではありません。

日本が危機に直面している現代の政治状況を克服するには亀井さんのような政治家が欲しいです。

亀井さんが語っていたのは単純でかつ明快でした。何一つ難しい話はありませんでした。

まず第一はアメリカにの言いなりのポチになってはならないということでした。

アメリカとは同盟関係にあります。しかし軍事費を要求通り認めてはならないとしてました。

経済大国の地位に就いた中国の食い物になってはならないということでした。

中国資本に不動産など日本の資産を買い漁られることに非常な不快感を示してました。

ロシアは信頼できない国なので中国同様、警戒を怠ってはならないと述べました。

米中露の3大大国に対し独自性を発揮するとなると日本は孤立してしまう恐れがあります。

亀井さんは韓国との友好関係の再構築に活路を見いだそうとしてました。

韓国との関係を改善することによって中国へ対抗することが必要だとの認識でした。

韓国に限らず北朝鮮とも関係改善を指向してました。朝鮮半島と仲良くしようということです。

しかし北朝鮮との間には拉致問題というのどに刺さった太いとげがあります。

亀井さんはお金を使って拉致問題は解決するしかないということでした。

人道援助あたりを念頭に置いているのでしょうが具体には述べませんでした。

最後に亀井さんはひとことで言えば鎖国すれば良いんだと持論を発していました。

あえて極論を述べて日本は大国に振り回されてはならないと危機感を示しているのです。

自民党にこれだけの大言壮語を平然と語れる人物がいるでしょうか。見当たりません。

ここが日本の危機だと言えます。議論がちまちまとしてしまう要因です。

亀井さんは菅総理にも注文を付けていました。土のにおいがする政治をして欲しいということでした。

強いものが生き残る新自由主義に取りつかれてはならないと警告を発してました。

這い上がって権力者の座に就いても豊臣秀吉のように狂ってしまう場合があると述べていました。

亀井さんは現在は自然エネルギー事業に投資を進める実業家でもあります。

経営者として見て女性は良く働く、男はきょろきょろしていけないと分析してました。

男性優位の社会の諸うちゅみたいに感じる亀井さんは女性の能力を高く評価してました。