師走2020
12月に入りました。昨年と比べて全く異なることがあります。体調です。
昨年は11月初めに風邪をひいて不調になりました。12月中頃インフルに罹りました。
18日から年内はダメでした。年が明ければと思ってましたがとんでもありませんでした。
軽い肺炎となり3月のお彼岸の頃まで調子は戻りが戻りませんでした。
良くなったころには新型コロナウィルスのまん延で緊急事態宣言が発せられました。
大学も会社もリモートとなって東京や横浜に行かなくて済むようになりほっとしました。
体調がすぐれないまま大都会の喧騒にまみれて新型コロナに感染すれば重症化のリスク大です。
当時の体調を思い出すと重症化が大きな問題となっている現状を他人事だと思えません。
現在は体調が戻ったため自信を持って外に出れます。感染への注意もし易いです。
何事も基礎体力がなければ対処が難しいです。これは個人も国家も一緒です。
日本は急激な人口減少、少子・高齢化の進展で基礎体力の低下が著しいです。
加えて度重なる災害に見舞われています。体力が弱っているところに強烈なパンチです。
更に新型コロナ。頼みの綱のオリパラが延期となりました。踏んだり蹴ったりです。
オリパラは断行する見通しですが日本経済が上昇気流に乗るとは思えません。
基礎体力の低下に歯止めをけける有効打はなくカンフル剤に依存しているからです。
凋落の傾向が顕著な日本に対し更なる躍進の気配濃厚なのが隣国の中国です。
昨年末から新型コロナが感染拡大し始めた中国は強権独裁国家の強みを発揮してます。
緊急事態には強権発動が強みを発揮します。民主主義国ではまねできません。
いち早く感染拡大を食い止めて今年の経済成長をプラスに持ってきました。
来年はプラス8パーセントの成長で世界経済のけん引役となると言われています。
中国はこうした世界経済における存在感が高まる状況を活かして強気です。
輸出管理法を施行して安全保障に関わる輸出管理の強化路線を実行します。
中国企業に対する締め付けを強化するアメリカの政策に対する対抗措置だとのことです。
政治と経済は一体のものだということを明確にしたと思います。厄介です。
中国の言うことを聞かない国に対して輸出を含めて貿易規制を断行する可能性があります。
昨今のオーストラリアとの間の貿易をめぐる対立を眺めれば雰囲気が理解できます。
中国は希少金属の資源が豊富です。最先端産業に不可欠な物資を脅しの種にしかねません。
基礎体力が衰えている日本政府にとっては中国の出方に戦々恐々だと思います。
しかし慌てふためくことは禁物だと思います。相手は長期戦略に乗っ取って行動してます。
2049年の中華人民共和国成立100年の姿を描いて今何をするかを考えてます。
日本もこれから30年の対中国政策を綿密に論議し微動だにしない基本指針を立てるべきです。
右往左往路線は落ち込んでいる日本の基礎体力をさらに低下させるだけです。