神大政策過程論2020から2021へ

神奈川大学の前期政策過程論。今年は、騒動となっているカジノを取り上げました。

導入強行、絶対反対の2者択一では、カジノの導入の是非を冷静に見れません。

私は大学の講義で賛否両論の意見を聞いて学生に判断してもらおうと思い立ちました。

横浜市など推進側の意見を聞く一方で反対運動をリードしている方の意見も聞く計画を立てました。

計画が出来上がったところで新型コロナの感染拡大が大学の講義の運営を一変させました。

新学期が始まる直前にひと月開講の延期、連休明けの再開は完全リモート講義でした。

Zoomをわずかばかりかじっていたのが幸いしました。大童での対応となりました。

浜のドンこと港湾協会の会長(当時)の藤木幸夫さんらを講義に招くことが出来なくなりました。

年配者にはリモート対応は無理がありました。講義計画を再検討しました。

リモート講義は思わぬ効用があります。大学に出向くより容易に講義に参加してもらえます。

助かりました。補講も含めて全14回の講義のうち11回ゲストを招きました。

事前調整さえできれば世界中から講義に参加してもらえると実感しました。

カジノに対する学生の反応は私の事前の予測とは全く異なっていました。

若い学生のカジノに対する視線は厳しいと思い込んでました。結果は逆でした。

横浜市へのカジノ導入、賛成25、反対11、中立6、不明3でした。

学生たちの関心は経済に向けられてました。新たな雇用の場の創出への期待感がありました。

新型コロナで就職状況が悪化している現在ではこの傾向はもっと強まっていると思います。

こうした若い世代の見方や考え方は受け止めなければならないと痛感しました。

メディアはカジノの導入に反対多数という世論調査結果を報道しています。

もう少し掘り下げて世代間に差はないのかという観点をも取り入れて論じるべきだと思います。

2020年の政策過程論でリモート講義が有効であることを知り来年前期も挑戦したいです。

大学より来年度も原則はリモートで講義を進めて欲しいとの要請がありました。

地方議会をテーマにすることにしました。湯河原町議会で展開されている現状を見ての判断です。

ひとりの新人女性議員の常識的な提案が通らないどころか懲罰をなぜ受けるのか探りたいです。

政策過程論として格好のテーマです。地域政治の現場でまん延している病を診断できそうです。

土屋由希子町議にはぜひ講義にリモート参加してもらいたいと考えてます。

懲罰騒動に至るまでの全ての経緯を学生に話してもらい学生との意見交換の場を設けたいです。

当然湯河原町議会の責任者である議長にも講義への参加を呼び掛ける予定です。

出てもらえなくても懲罰を出した側の考え方は学生にそのまま伝えたいと思います。

全国各地の地方議会で同様の事例を探し参考となるケースを紹介したいと思います。

当事者にどんどんリモート講義に参加してもらいます。興味を持ってもらえる講義とします。