一円塾2020から2021へ

二宮尊徳の教えを学び地域貢献する「あしがら平野一円塾」、今年はキウイ一色でした。

21日、会員のキウイ生産農家の小澤良行さんが県立足柄上病院を訪れました。

私と事務局長の柏木茂高さんも同行しました。25個入りのキウイ10箱を持って行きました。

新型コロナウィルス対応で奮闘している医療従事者を励ますためです。

キウイは飲む点滴と言われるほど健康によいのでと小澤さんがクリスマスプレゼントをしました。

牧田病院長らが応対してくれました。キウイが大きいのと香りが強いのに驚いてました。

小澤さんが丹精込めて育てた「香緑」という品種は、皆さんびっくりされます。

食べてみればその驚きはもっと増すこと間違いありません。とにかく甘いです。

小粒でちょっとすっぱいイメージのあるニュージーランドのキウイとは明らかに違います。

受粉させたり病虫害を防いだり育てるのは手間が要りますがもぎ取るは極めて簡単です。

先月21日には小澤農園でキウイのもぎ取り体験会を開催しました。

開成駅周辺の新しく開成町に住むようになったご家族にも参加いただき賑やかでした。

例年は仲間だけでやってました。ちょっと広く呼びかけただけで雰囲気ががらりと変わりました。

子供たちの声が聞こえるとなぜか力が湧きます。来年もぜひ継続したいです。

東京からもぎ取りに来て下さった方もいます。そこから販売ルートの縁が出来ました。

小澤さんのキウイは美味しいと大手スーパーのイトーヨーカドーを紹介してくれました。

私が東京に出向き販売の責任者と打ち合わせしました。今年試験的に販売することになりました。

15日に350箱ほど出荷が終わったということでした。第一歩を踏み出せました。

大手スーパーなどの販売者も農業を守り育てる方向に舵を切る必要があると思います。

安く仕入れて安く販売することだけを考えていては生産者がそのうちいなくなります。

品質の良いものは適正な価格で販売すると同時に生産者の支援にも目を向けるべきです。

小澤さんは今年80歳。筋肉もりもりで今でも懸垂30回という元気さです。

しかし、小澤さんご自身、あと5年かと言っています。農作業は肉体を酷使するのです。

若い後継者を育てたいと念じてます。キウイに袋をかぶせる名人芸などを伝えていきたいのです。

資本力のある大手スーパーなどが積極支援をしていく最重要分野だと私は提言しました。

イトーヨーカドーの方も前向きに受け止めてくれて即行動に移してくれました。

民間企業は決断と行動が迅速だと感心しました。来年につながる成果が出ると確信してます。

あしがら平野一円塾、今年はキウイのほかは新型コロナで大した動きができませんでした。

それでも管理している岡野あじさいの里の農道を数回にわたり草刈りをしました。

新型コロナで祭りがないのを言い訳にして草ぼうぼうにしてしまってはみっともないです。

会員を3班に分けて秋に草刈り作戦を行いました。ささやかな地域貢献でした。