昨日の神奈川新聞に南足柄市で半年前にオープンした道の駅の特集記事が掲載されてました。

売り上げが想定より順調で駐車場を新たに造成したなにぎわいぶりを紹介してます。

私はずいぶん表面的な記事だと思いました。記者の問題意識の甘さを感じます。

店の紹介文ではないのです。歴史ある地元紙の記者ならば鋭く問題の本質をえぐって欲しいです。

道の駅ブランドは強力だということを実証しました。私の予想を超えています。

しかしブランドが道の駅ならば商品も全て地場産で地域の農業振興に資するとは限りません。

地域農産物も販売してました。継続的にそろえるには相当の努力がいると想像します。

足柄地域の農業は、明らかに高齢化が進んでいるからです。後継者不足なのです。

道の駅のにぎわいを活かして後継者不足の解消に南足柄市当局は努力して欲しいです。

記事が表面的だと述べたのは、道の駅は地域開発のごく一部に過ぎないからです。

全体として150ヘクタールにも達する「足柄地域産業集積ビレッジ構想」のひとつの点です。

幹線道路沿いの点のような有利な場所に道の駅ブランドの店舗を開設したに過ぎません。

ここがにぎわったからと言って全体の開発計画がうまく行く保証は皆無です。

開発の基本は、土地区画整理事業を行って税収増をもたらす企業誘致をすることです。

こちらの計画は一向に現実味を帯びません。南足柄市と開成町当局の責任は重大です。

私の町長時代に富士フイルムの先進研究所が開成町に進出しその後その周辺に1社進出してます。

これ以降企業誘致の具体的な話は聞こえてきません。構想だけがあるだけです。

道の駅開発が一段落した今もう一度原点に戻って企業誘致の進め方を根本から見直すべきです。

新型コロナのパンデミックによって日本と世界の産業の在り方が激変しそうです。

日本は際立って遅れていてデジタルトランスフォーメーションが加速します。

経済のグリーン化も2050年カーボンニュートラル宣言で否応なく進みます。

中国に過度に依存することへの警戒感が強まり産業の再配置も視野に入れる必要があります。

デジタル化とグリーン化、脱中国という三つの流れを捉えて再検討する必要があります。

これまでの発想で企業誘致を考えていては完全に流れに乗り遅れます。

単に企業誘致の枠を超えて周辺地域開発も念頭に大きな画を描き直す必要があります。

トヨタが静岡県裾野市で展開しようとしているプロジェクトの足柄地域版を模索するべきです。

グリーンエネルギーや高度デジタル設備を活かした理想の未来都市建設構想となります。

足柄地域にはトヨタのような企業はありませんので企業連合を独自に作らなくてはなりません。

富士フイルム、小田急電鉄、伊豆箱根鉄道を核にすれば決して夢物語ではありません。

官民問わず世界各地の英知、特に若い世代の発想を取り入れることが不可欠です。

日本国家のモデル事業を足柄地域から発信して見せるぐらいの気概で臨むべきです。