昨年末のSONGSにユーミンこと松任谷由実さんが出演した話題をブログに書きました。

松任谷さんが「ダサい」という言葉にこだわっていたことを紹介しました。

この投稿に対しダサいかどうかにこだわっている方がよほどダサいとのコメントがありました。

発信者は、やり手の女性弁護士でした。問題の本質にズバリと切り込んだと感心しました。

ユーミンの楽曲がかつてほど世に受け入れられなくなった原因を突いていると思ったからです。

ユーミンの曲は都会的なセンスあふれる曲で土の匂いは感じさせません。

長期の経済低迷の中にある日本社会とユーミンのきらびやかさはギャップが出てきました。

さらにコロナです。苦境に陥った日本社会は都会的センスでは心は癒されません。

世は歌につれ歌は世につれと言われます。両者は並走する仲間だと言えます。

仲間ならば時代が求める空気を共有していなければ幅広い支持は得られません。

ユニクロのヒートテックのコマーシャルソングが流れているのを聞きました。

中島みゆきさんの「ファイト!」でした。私はこの歌詞のさびの部分に惹かれてます。

「ファイト!闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう ファイト!冷たい水の中を ふるえながらのぼっていけ」

大きな選挙で巨大な壁に挑み続け連戦連敗の私にとっては誇りを取り戻してくれる歌詞です。

ユニクロはコロナの時代にマッチした楽曲だと判断しコマーシャルソングとしたのでしょう。

時代の空気を読み取ってます。中島みゆきさんの楽曲には情念が混じり込んでます。

NHKの朝ドラのタイトルではありませんが悪戦苦闘している人たちへの「エール」です。

NHKで一昨年アフガニスタンで銃弾に倒れた医師の中村哲さんの番組を放送してました。

「中村哲の声がきこえる」。中村さんを支えたボランティアたちを追ってました。

ワーカーと呼ばれる若者たちの物語です。若気の至りで単刀直入の質問をぶつけた者がいます。

「何でこんなことをやっているのか?」。中村さんの答えは「わしはバカじゃけんね」でした。

この瞬間、私はこみあげるものがありました。捨て身さが衝撃波となって響きました。

「銀行強盗以外は何でもやってカネを集めるから井戸を掘れ」と叱咤しました。

「アメリカが爆弾を降らせるのならば俺は食料を降らせる」と飢餓を救いました。

中村さんの言葉に衝撃を受けて若者たちは一心不乱に中村さんの支援事業に取り組みました。

国連などで働く国際公務員になるためワーカーになり経歴に箔をつけようとした若者がいました。

中村さんの生き様に触れてその道を断念し帰国後医師となって在宅医療を支えています。

中村さんに触れた若者たちに影響を及ぼしている中村さんの言葉に「一隅を照らす」があります。

自分のできることに全力を尽くしなさいということです。ただし弱い者の立場に立ってです。

中村さんは、世界に誇る日本の偉人だと心底納得しました。人類の教師のひとりです。