新型コロナウィルス対応の政治学76~七不思議~

新型コロナの騒がれ出してから1年となりました。依然として疑問が晴れないところがあります。

日本ではなぜPCR検査を基軸とする感染拡大防止策を採用しないのか依然としてすっきりしません。

中国のやり方は際立ってシンプルです。都市を封鎖しPCR検査をして陽性者は完全隔離です。

住民の行動は超監視社会の特性を存分に活かして追跡されます。好ましくない行動があれば拘束されてしまいます。

強権で人権抑圧との批判は当然ありますが新型コロナウィルスの封じ込めに絞れば優等生です。

中国と真逆の対応をしていて感染爆発に近い状況にまで追い込まれているのが日本だと言えます。

全て善意を前提にした要請が対策の柱です。国家の要請に従順であるとの大前提に立っての対策です。

ただそうであってもPCR検査の徹底だけはやろうと思えばできますが政府として推進してません。

陽性者が殺到し病院がパンク状態、すなわち医療崩壊を引き起こしかねないと判断したと思ってます。

この背景にはベッドはあっても医師や看護師が不足している現状から判断しPCR検査の徹底を避けたのではないでしょうか。

この辺りも国民にきちんと説明し政府の判断の理由を理解してもらうようにしないと不信感が増します。

昨年1月、屋形船でのクラスター発生がありました。密接空間での会食の危険性が広く共有される端緒となりました。

屋形船から始まって夜の町での会食の危険性が叫ばれて一貫して飲食店が元凶のように言われ続けています。

会食する時はマスクができませんし混雑状態でのパーティーが危険なことは感覚的には理解できます。

しかし本当に飲食店での会食が感染拡大の最大の要因であるのかどうかは依然としてはっきりしません。

感染経路の追跡調査に基づいた具体のデータの発表がなく飲食店の危険性ばかりが喧伝されてます。

飲食店の経営者の皆さんは内心不満を持っているともいます。根拠が不明確で悪者にされているからです。

判明した感染経路の内の何十パーセントが飲食店での会食で感染したとはっきりしたことが言えない理由がわかりません。

新型コロナ対応に限らずデータに基づいた根拠を示すことによってなぜそうした判断をしたのか納得できます。

保健所の職員は病院の手配などで多忙を極めています。感染経路の追跡にどのくらいの力を避けるのか疑問があります。

調査自体が徹底してなくて正確なデータを公表できない可能性があるのではないかと思えてなりません。

なぜPCR検査の徹底戦略をとれないか、本当に飲食店が元凶であるのか、いずれも政治の責任で明らかにすべきです。

専門家と称される皆さんはそれおzれの専門領域内での判断を当然のこととしして行動しています。

一般の国民が抱くような素朴な疑問に答えない傾向があります。政治家は国民の代表ですので責任があります。

専門家の見解をそのまま流すのではなく国民の代表として素朴な疑問を専門家に投げかけ疑問を解くべきです。