アフターコロナ時代のまちづくりに向けて1

首都圏を始め新型コロナ対応で大童です。こうした危機の時代こそ終息後のまちづくりの構想を練るべきです。

新型コロナによってまちづくりの流れは明確に変わります。既に新型コロナ対応で傾向は見えています。

全国一律の号令で対応策は進んでいません。各地域の実情に応じて対応策はとられています。

危機の時であっても多様性があるのですから平時の際はもっと独自の展開が求められるはずです。

地方の側の立場に立ってみれば政府の号令を待っても出遅れるだけと言えます。自らの頭で考え行動すべきです。

アフターコロナの時代にあってまちづくりの関係者が心しなければならないのは”自助”の心構えです。

国がとか県がとか言い訳ばかりしていても無駄な時間を浪費することになります。できることを「する」ことが大切です。

「する」ためには時代の流れを読み誤ってはなりません。既に述べたように多様性重視のトレンドが基本です。

地域の特色を活かして独自性を発揮させることに他なりません。再びローカルな時代と言い換えられます。

ローカルと反対の潮流であるグローバル時代が叫ばれて久しいです。新型コロナはこの流れに反省を促しました。

グローバルな流ればかりに過度に依存するとその流れが断ち切られた場合に対応が取りにくいことを明らかにしました。

国際観光の振興を目玉にしたインバウンド重視の観光立国政策は華々しさと裏腹の脆弱さを持っていました。

日用品を始め生活必需品を特定の国、例えば中国に過度に依存しているといざという時に確保できないこともわかりました。

人の流れにしても製品の生産にしても国内回帰の流れは強まるものと見ます。ローカルな時代を後押しします。

アフターコロナ時代のまちづくりを考察する場合、上記の潮流をも逃してはならないと思います。

インバウンド観光だけでなく国内観光をもう一度見直して観光戦略を組み直すことは必然です。

国民生活に不可欠な製品の生産拠点を国内に設置する流れを見逃すことなく企業誘致のアンテナを張ることも重要です。

インバウンド観光と中国への過度の依存からの脱却です。日本の国策として本流となると私は見ています。

私の住む神奈川県西部地域は箱根という世界的観光地があり日本におけるインバウンド観光の中心地のひとつです。

国内あるいは身近な地域内観光の場所としても位置付けることができるよう戦略の修正が不可避だと思います。

小田原など周辺地域との連携を深めて国際観光地箱根をもっと地域に根差した観光地として位置づけなおすことが必要です。

企業誘致は脱中国の流れを捉えて国内で生産することの方が望ましい戦略製品の生産基地の誘致を検討すべきです。

個人的には薬草の工業的生産基地を神奈川県西部に誘致できないかと思います。首都圏という市場がありますので適地です。

デジタル化とグリーン化という流れも取り込み、薬草の最先端製造拠点の誘致構想、本格的に検討して欲しいです。