アフターコロナ時代のまちづくりに向けて2

アフターコロナの時代になっても地球全体が結びついていくグローバルな潮流は堅持されます。

過度なグローバル化は修正せざるを得ないということです。両者のバランスをとり戻すことが大切です。

ピタリとはまる言葉があります。「グローカル」です。グローバルとローカルの良さを合体させます。

私は、基軸は、ローカルにあって各地域の特色に合わせてグローバルに結びついていくことを目指すべきだと思います。

国がインバウンドだというから怒涛のように全国一斉に国際観光一色になるという流れは見直さなければなりません。

地域に根差しもっと落ち着いた形でのインバウンド観光が望ましい方向です。国際観光公害をなくさないとなりません。

問題はここから先です。国際的な交流人口を増やせばそれでよいのかということを考えないとなりません。

人口減少が顕著な日本、交流人口の拡大だけでなく住んでもらうような対策に知恵を絞ることが必要だと思います。

出来ればとてつもない富裕層に住んでもらうことで地方自治体が税収増をしたたかに狙うべきではないでしょうか。

国も地方も借金まみれです。国はお札を刷ればよいでしょうが地方はそうはいきません。税収確保に知恵を絞るべきです。

世界の大富豪がひとり住んで住民税を納めてもらえれば大企業を誘致すると同等以上の効果が見込めます。

私が町長時代、湯河原町の町長だった米岡町長がミステリー小説のベストセラー作家西村京太郎さんの話を良くしてました。

西村さんが湯河原に住んでから住民税収が跳ね上がったとのことです。賀詞交歓会のご祝儀も桁が全く違うとも話してました。

平坦地が少なく企業進出に呈さない地域は逆に風光明媚な地域が多いです。地の利を活かすべきです。

国内外の大富豪が住みたくなるようなまちづくりを推進し率直に言えば企業の代わりに人を誘致するのです。

大富豪は狭苦しい都市部に住みたくはありません。海と山が見渡せる広大な立地環境を好むはずです。

環境保全と開発のバランスをとりやすいです。自然エネルギーの活用やデジタル環境を整えれば十分です。

世界の大富豪は駅に近いかどうかは関心がありません。空港まで自家用ジェット、空港からリムジンでしょう。

途中で車から下車して自転車かランニングコースを走るような環境を用意したほうが逆に良いかもしれません。

美術館などの文化施設やおしゃれなレストランだけでなく地域の匂いがプンプンする居酒屋も必要です。

まちづくりを進める側としては大富豪が住むことがいかに価値あるかその意義をきちんと示す必要があります。

大富豪が住むことで絶好のロケーションの地域環境が保全され、税金を納めてもらうことで持続できるのです。

アフターコロナの時代、地方自治体の首長は、世界の大富豪相手にトップセールスを仕掛けるべきです。

神奈川県西部は箱根、湯河原、真鶴、小田原市の片浦地区、それに山北町、適地ばかりです。挑戦し甲斐があります。