アフターコロナ時代のまちづくりに向けて4

新型コロナの変異株の市中感染が静岡県内で見つかり新型コロナ感染は新たな展開を見せてます。

渦中にあって事後を考えているのは忙中閑的態度でけしからんと思われてしまうからもしれません。

しかし、このシリーズの最後にどうしてもお伝えしたいことがあります。アフターコロナ対策の最も重要な視点です。

アフターコロナ時代はグローカルが潮流になると見ます。地方に光が再び当たりそれぞれ世界と結びつきを強めます。

そうした流れの中でまちづくりを進める上でいちばん大切な取り組みはグローカル時代を開く人を育てることだと思います。

地方への移住希望者がいても田舎にはそうした人たちが望む教育施設が整っていないという声をよく聞きます。

子供の教育は親にとっては重大事ですので雇用と並び移住をする時の判断材料の最上位となります。

対策として、田舎の方に大都市部のように偏差値の高い有名私立学校を誘致すれば良いのでしょうか。

私はそうした選択は間違いだと思います。現在のエリート校がグローカル時代に相応しい人を輩出するとは限りません。

グローカル時代には世界を知るとともに地域も知らなければなりません。教育もそうした観点から捉え直すべきです。

地域と学校との交流を積極的に進め地域の匂いがぷんぷんする学校づくりこそがグローカル時代にマッチすると思います。

外国人も含め多彩な人々との交流によって多様性の大切さを学びながら地域を愛する子供たちを育てるのです。

そうした環境で育った子供たちこそ将来国内外で難題解決に奮闘するたくましい大人へと成長すると思います。

移住希望者にとって地域に根差した教育展開を町挙げて進めていることはとても魅力的だと私は思います。

小学校低学年までは泥んこになりながら学ぶ機会を積極的に提供することは移住のインセンティブになると思います。

都市部では得れない教育環境を欲しているからです。しかも時代の流れに即しているのですから申し分ないはずです。

私は町長時代、町全体が学校という考え方でまちづくりを進めました。あらゆる場所が学びの場だということです。

新しく開校した小学校はそのための拠点として位置づけて地域との連携で先端を走ろうと思いました。

この町づくりの発想は今なお新鮮だと確信してます。もう一段教育環境を整えればグローカル時代教育のモデルとなれます。

かやぶき屋根の古民家、瀬戸屋敷の再生は、町全体が学校という考え方の中核をなすものです。

農村風景の原型をとどめる瀬戸屋敷周辺の環境を存分に活用して体験学習を展開することを目指していました。

そして瀬戸屋敷の近隣にあって幼児教育施設の建設用地として確保してある公園を今こそ活用して欲しいです。

寺子屋のような幼児教育施設を立ち上げて現在の学校教育ではできないような教育を提供するのです。

都市部の保護者の方々が憧れると思います。グローカル時代のモデル教育です。挑戦するのは今だと思います。