新型コロナウィルス対応の政治学82~続・ワクチン~
日本国内のことで大童ですのでよその国のことを考える余裕がないのは理解できます。
しかし、日本は国際貢献を掲げている国ですし一応先進国の中に数えらえています。
新型コロナの脅威に直面しているのに満足な医療を受けられない人々に対するまなざしを失ってはなりません。
生活に困り自らの血を売ったり臓器を打ったりしてしのいでいる難民の番組を見ているといたたまれません。
緒方貞子さんが国連の難民高等弁務官を務めた国として何かできないか真剣に検討を始めるべきです。
ワクチン開発では残念ながら結果は出ませんでした。抗ウィルス薬も特効薬の開発には至ってません。
このままでは日本は新型コロナに関して世界に対し貢献ができないまま事態の収束を迎えかねません。
東京オリンピック・パラリンピックの開催国であるのに残念というか、みっともないです。
こうした観点から国会で論戦が交わされた形跡はありません。論点のひとつに取り上げて欲しいです。
国連の持続可能な開発目標というのが注目され出して久しいです。いの一番は貧困の撲滅です。
貧困にあえぐ人々にはまず食糧、続いて医療です。国内でもそうですし海外はもっと深刻です。
SDGsのバッジをつけているだけでなく日本国として何らかの具体の行動を呼びかける必要があります。
国際医療支援チームを派遣するにしても現状では手が回らないでしょうが派遣する目標は掲げられます。
日本の姿勢を国際的に示すことになります。政府として大いに取り組む課題だと確信します。
一昨年の12月支援活動先のアフガニスタンで命を落とした中村哲さんの姿が目に浮かびます。
中村さんが存命ならば新型コロナのまん延を前にして必死でワクチン接種に取り組んだのではないでしょうか。
中村さんは、ひどい飢饉に苦しんでいた時に日本国内を駆けずり回って援助資金を調達しました。
「銀行強盗以外はなんでもやる」と言っていたと中村さんの手伝いをしていたワーカーの方が語ってました。
中村さんのようにとてつもない偉人個人に頼るのではなく、日本政府として取り組む姿勢を明確にすべきです。
新型コロナ対応で外務省の役割は水際作戦の一環としての担い出国入国制限が任務となってます。
そこに重要な役割として貧困にあえぐ難民らを対象にワクチン接種などの医療支援活動を加えるべきです。
自民党を始め与野党各党に呼び掛けて超党派で取り組みを支援してもらえるように動くことが不可欠です。
国会で与野党議員の方から新型コロナの国際的医療支援活動を訴え政府の含めて一丸となることが望ましいです。
これこそSDGsを実践する国の姿ですし、東京オリンピック・パラリンピックの開催国に相応しい態度です。
主催者としてトップの座に座る森元総理の口から信じられないような発言が飛び出し国際的批判を浴びてます。
不名誉な状況を脱するためにも日本は、国際社会から見て賞賛される行動を実践することが求められてます。