柔道の神様に異議あり

昨晩、NHKのニュースを見ていたJらOC=日本オリンピック委員会の山下泰裕会長の記者会見の模様が流れてました。

何気なく発言を聞いているうちにひどく違和感を覚えました。次第に肚が立ってきました。

東京オリパラ組織委員会の会長の森元総理の女性を差別したと受け止められる発言について語っていました。

極めて不適切ときっぱりと述べてました。不適切なことはわかり切ってます。なぜ今頃になって言うのでしょうか。

発言直後に緊急記者会見をして森元総理に諫言したというのならばいざ知らず不可思議です。

国内外で批判が高まっていることに恐れをなして森元総理を突如として強い口調で批判したと取れました。

山下会長自身は問題の会議に参加していたわけで森元会長の発言を止められなかったわけです。

この件についてはグダグダと言い訳がましいことを述べていました。みっともないとしか言いようがありません。

山下会長と言えば柔道の世界では神様です。神の領域に入っている方がこんなの謡をするとはがっかりです。

まず自らの責任を明確にして森元総理の発言を止められなかったことを明確に謝罪すべきです。

全く同罪とは言いませんが山下会長にはそれ相当の責任があります。逃げてはいけないのです。

神様ならば森元総理だけに責任を被せるわけにはいかないとして自らも責任を取りたいと言って欲しかったです。

記者からそれは辞めるということですかと聞かれたら、そうですと答える態度こそ神様の取るべき道です。

山下会長が辞めるようなことになれば森元会長だってその座に留まるわけにはいかなくなることは当然です。

自らも身を引き森元会長にも辞任のきっかけを与えてこそ神の領域にある方の振る舞いだと思います。

森元総理は山下会長の発言を聞いて辞任を即断即決するでしょう。山下会長に早まるなと助言するでしょう。

ここから先はオリパラ組織委員会やJOC全体で協議して決めればよいのです。落ち着くところに落ち着くでしょう。

言い訳して自分だけ責任を逃れるような態度は神様の態度と全く相容れません。山下会長の器を見た思いです。

山下会長は1984年のロスオリンピック、柔道の無差別級で悲願の金メダルを獲得しました。

エジプトのラシュワン良手腕選手との決勝戦を覚えていられるでしょうか。山下選手は大ピンチでした。

準決勝で足を痛めて片足を引きずってました。ラシュワン選手はその足を一切攻めませんでした。

山下選手は得意の寝技に持ち込んで勝利をつかみました。山下選手と同じぐらいラシュワン選手に拍手を送りたいです。

その態度は柔道精神の王道を示しているようで神々しかったです。山下会長にはこの試合を思い出して欲しいです。

柔道の世界で名を成し神様とまで言われるほどの強者にのし上がった人物は柔道精神を常に発揮しなければなりません。

ラシュワン選手のように正々堂々とことを処すべきです。まずは自らの責任を認めることからです。