純一郎!!カムバック!!
日本の特殊事情を重んじるか、世界が求める価値の方を優先するかは悩ましさがつきまといます。
特殊性にこだわり過ぎると井の中の蛙的な対応となって国内外から時代遅れと非難されます。
世界標準の価値観に合わせると日本社会の実態が追い付かず現場対応がぎこちなくなります。
東京オリパラ組織委員会トップ人事は、以上述べた悩ましさがそっくりそのまま当てはまります。
しかし、人事は決断です。どちらを優先するか決めなければなりません。私なら前者を優先します。
復興五輪とパンデミックという非常事態での開催という日本が置かれている特殊事情を優先します。
3・11から10年の節目に開催されるという特殊事情をわきまえた人材であることが大前提です。
また、パンデミック化の開催ですので危機管理対応に対する鋭敏な感覚を有していなければなりません。
ジェンダー平等と多様性の尊重はこれらに続きます。世論と私の考えには優先度の違いがあります。
更に考慮しなければならない観点は、アメリカへの配慮ができるかどうかということです。
東京オリパラが開催できるかどうかはアメリカのバイデン大統領の意向が大きな影響を与えそうです。
バイデン大統領が信頼に足ると判断できるな強いメッセージを発する能力が求められます。
相手は超大国のアメリカのトップです。相当の大物でなければ強い印象を与えるのは困難です。
巨大なスポーツイベントとしてだけ見ることは過ちを犯します。日本として熟慮が不可欠です。
スポーツ界に適当な人材がいなければ政治家を含め広く人材を求めることが道を開きます。
私が示したすべての条件をクリアできる人物がひとりいます。小泉純一郎元総理です。
3・11で言えば小泉元総理は原発事故の反省から脱原発に180度舵を切り発信を続けてます。
3・11の救援活動で被爆したアメリカ軍兵士への救援を呼び掛け基金を立ち上げ、アメリカで記者会見もしました。
日本国内にとどまらず3・11で被災された方々の気持ちを汲むことができると見ることに異論はないでしょう。
小泉元総理は女性の登用に積極的でした。主要閣僚の外務大臣に女性を充てたこともあります。
暴れ馬の田中真紀子さん。官僚の川口順子さん。両極端のタイプの女性を外務大臣にした発想はしなやかです。
今年で満20年となる9・11テロの時の日本の総理大臣でした。危機管理への感動は高いはずです。
アメリカとの関係は前のめり過ぎると評価されるほどでした。バイデン大統領とも対等に向き合えるはずです。
小泉総理の総理就任の決め手となったキーワードは「自民党をぶっ潰せ!」でした。
今日この局面にも通用するキャッチフレーズです。旧態然とした体制を壊さないと明日はないからです。
小泉元総理は、バイデン大統領と同じ78歳。その昔「シェーン」という西部劇がありました。
少年が最後にシェーンに叫びます。「シェーン、カムバック」と。純一郎!!カムバック!!。